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内容説明
本書は、「超低価格＋高スペック＋洗練されたデザイン」のスマホをもとに市場を席巻し、今最も注目されているIT企業シャオミのすべてを、
「チーム」
「プロダクト」
「イノベーション」
「バリューチェーン」
「ビジネスモデル」
「マネジメント」
「マーケティング」
「エクスペリエンス」
「オリジナリティ」
という9つの観点から分析した一冊だ。
リアル店舗は「持たない」
自社工場は「持たない」
役職は「つくらない」
ハードウェアでは「稼がない」
KPIは「いらない」
などの常識破りなビジネスモデルと経営戦略を、シャオミの創設以来のプロセス、そして創設者である雷軍の20年の経験をもとに徹底的に解説する。シャオミの急成長の理由とそこにいたるまでの失敗の数々は、イノベーションの本質を学びたいすべての人にとってのもっともいいケーススタディとなるだろう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Emkay
11
中国の大手スマホメーカー・シャオミの経営の特徴を、主に創業者レイ・ジュンの言動から探っていく。俯瞰するデータや事業内容の解説がなく、物足りない内容だが、ネットをよく知る販売力と要領のいい経営が特徴との印象。フラットな人事政策を導入。資産を最小限に抑えた需要主導の調達。ユーザーとのSNS型コミュニケーションを密にして「自分の声が反映される」参加感を満足させ、満足度を上げるセンスは面白い。今年IPOを計画しているらしいので、今後さらに実態が明らかになるだろう。2018/03/29
ishicoro
2
XiaomiってAppleのパクリぐらいで考えてましたが、細部まで模倣しつつ他の価値（低コスト、期待以上のサービスなど）をうまく味付けした結果の成功なんですね。一方で中の人はAmazonと同じぐらいの激務が想像されるなと思ったわけで。電機メーカーのスピード感や価値観ではなく、インターネット業界のスピード感を持ち込んだのはモノづくり業界にとって新しい切り口。中国のインターネット企業をただのパクリと片付けるのではなく、もう少し掘り下げてみるのも面白そう。次はBaiduとかAlibabaあたり掘ってみようかな。2015/10/20
バッシー
1
シャオミが作った広告かと思うくらいポジティブすぎる内容な気がしたが、本書に書かれていることが実際に行われているからこそ成長したのだろう。日本のスマホキャリア、メーカーにはぜひ読んでほしい。そして変わってほしい。2019/09/14
nasu
0
シャオミって日本であまり聞かないしあまり知らなかったけど、ファン経済が成熟してるらしくびっくりした。それもきちんと企業が運営するという。最近ちょいちょいあるアンバサダー制度みたいなのもこの辺りからなのだろうか。「責任感と経験を持つ人が一定数いれば、何を管理することがあるでしょう？」「人に全力を尽くしたいと思わせるか」「不満中心思考」2016/01/04
tenorsox
0
ハイスペック&低価格を掲げ、見た目はiPhoneのパクリながらスマホ市場の主役に一気に躍り出たシャオミ（中国）の経営戦略について。 製品への徹底したこだわりとかサプライヤーとのwin-winの関係とかは、実際そうなのかもしれないが企業の成功ストーリーとしてはありがちなので読み飛ばし。一方で、開発や改善におけるユーザー関与度が異常に高くユニーク。以下その他雑感。 ・実際の製品レベルや過熱感を実感してないとすんなり入ってこない ・端末の低価格を支えるというスマホOSとアクセサリーがどれほど儲かるのか ・創業2015/09/16
