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内容説明
古今東西・百戦錬磨の名将たちが愛読し実践した『孫子兵法』。その本質とは、遠征戦争において政治的リーダーが、決して意のままに動かぬ大衆を束ねて、戦いに勝利するための“軍事外交マニュアル”だ。古代から現代まで、有力政治家によって受け継がれてきたその恐るべき大衆操縦術のエッセンスは、冷戦時の核抑止戦略にも有効だったし、現代のサイバー時代の国際政治にも通用するものなのである。本書は、二千数百年の時を超えて、現代日本の軍学者が「計」「作戦」「謀攻」「形」「勢」「虚実」「軍争」「九変」「行軍」「地形」「九地」「火攻」「用間」の13篇の古典兵法の真髄を、“時代に即した大胆な新訳”で読み解いていく。合戦の理想的な勝ちパターンとは、味方の兵が自然と死力を揮わずにはいられない状況をつくること。「死地」こそ、リーダーが求める理想の戦場なのである! 「戦い」から見えてくる人間の本質。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
10
孫子の兵法を著者の工夫で平易に解説した一冊。牧歌的な古代の戦の要諦集と見てはならず、時代を問わない遠征戦中心の戦理と為政者が心がけるべき大衆心理操縦術がまとまった冷徹で有用な書物と改めて分かる。先次大戦の米軍は対日反攻にて孫子の教えに通じる作戦を整然と展開し日本陸海軍を粉砕したと見てとれる。世界の戦史を孫子を軸に見返すのも良いケーススタディだろう。先日真っ赤な嘘で塗り固めた抗日式典を行った隣の独裁国家はまさに孫子が説く力学で動いており、連中の行動原理を知り戦略を練るために本書の理解は必須と思う。2015/09/05
田山河雄
1
簡潔な文章で記述されているのは有り難いし有用と思われるが、現在の小生にはやや心惹かれるとはいきませんでした。ただ確かに戦場における或いは情報戦における考え方・心得として卓越したものが御有りなのでしょう、先般の米中アラスカ会談でのヨウ・ケッチ氏の激越な言い回しを聞けば、もう中国共産党は米国と肩を並べる処まで来た…、もう辞を低くしている必要はないのだ…と言う本音が、時至れりとばかりに(満を持して)言い放なたれた、と云う感じがします。「孫子」の、戦狼外交(脅し・騙し)の国なんですから、かの国は。いや全くね~。2021/05/27
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