黒博物館 ゴーストアンドレディ(下)

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黒博物館 ゴーストアンドレディ(下)

  • 著者名:藤田和日郎【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 講談社(2015/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063884784

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内容説明

決闘代理人はなぜ、劇場の幽霊となったのか? 死の瞬間を思い出した時、グレイと女装の美剣士・デオンの因縁も動き出す。一方、野戦病院の改善に突き進むフローに対し、クリミアの陸軍医務局が暗殺計画を発動! そして奇妙な「ふたり」の冒険物語の最後の舞台は、20世紀の、ある夏の日のロンドンへ…。『スプリンガルド』に続く『黒博物館』シリーズ第2弾、フィナーレ!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

239
購入した時に予想期待した内容とはまったく違ったが、強靭かつ太い物語で大満足。上下巻でこれほど凝縮した厚みのあるものを読めるとは贅沢を味わった。特に終盤炸裂する藤田節は圧巻。力強い言葉、画の魔力、奇跡の瞬間、収斂するストーリー、崇高なエンディング。これだけ揃えば、もう言うことがない。そしてまぎれもなく「いつもの」藤田和日郎作品でもある。あとはまた別の黒博物館のお話が読めることを期待するだけ。それにはきっとまた時間がかかるだろうし、前作スプリンガルドの再読でもしてみますかね。2015/07/24

mocha

100
うーむ、参りました!面白かった。クリミアの天使を取り巻く劣悪な環境や強い意志が、ひとコマひとコマから伝わってくる。生霊として描かれる人の悪意も、漫画だからこそ描ける表現だと思う。グレイマンはさすが劇場ゴースト。仕草やセリフ回しが優雅でかっこいい。長い長い時間待ってたのに、なんて切ない2人だろう。スコットランドヤードの黒博物館にはきっとまだまだ面白いネタがごろごろしてるはず。またすごい話を描いてほしいなあ。2017/09/18

ゼロ

97
心揺さぶる物語でした。ナイチンゲールとグレイの2人の戦いが頭にあり、かち合い弾について忘れていた部分があったのですが、綺麗なオチをつけましたね。戦争の真の恐ろしさが、「命令に従っただけ」という結論がね。ナイチンゲールは史実であるが、側にゴーストがいて、ゴースト同士が己の信念であったりと、戦う表現は良かった。ただ漫画にアレンジするだけではなく、一つの山場を作った。ナイチンゲールの献身の狂気さも、2人のキスで全てが許された感じがして良かった。クリミア戦争や暗殺などあったが、全ては夏の夜の夢だったのかもしれない2024/07/14

G

62
野戦病院改善に奔走する「ランプの淑女」ナイチンゲールと、芝居好きな幽霊グレイの冒険物語。なんと素晴らしい物語なのだろう!アクションもロマンスも物語が持つ全ての要素が盛り込まれていて、伝奇物がまるでお伽話にまで昇華されている!これ、絶対に小学校とかの図書館に置くべきだ!道徳とかイマイチ理解出来ないけど、人の持つ業と救われるべき魂の変遷は学べるはず!「たとえそれが偽善でも、貫き通さねばならない偽善がある」ナイチンゲールの言葉に深く頷かされた。号泣必至の一冊!これだからマンガは止められない!2015/09/19

nyaoko

62
久しぶりに読み応えのある漫画だった!上下巻同時発売とかもいいよね。うしおととらの、とらが「お前を食うのはわしだ」とか言っていつも潮を助けていたのを思い出す。グレイもすっかりフローに惚れ込んでて、彼女の生き方に魅せられていた。幽霊が惚れる女って藤田さん的にはには「イカしてる」じゃない?多分、それを狙ってこの漫画を書いたのかな?最後とても良かった。いい締めくくり。皆さん、これはオススメしますよー!2015/07/29

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