内容説明
発達障害の中でも特に対人関係をうまく築けず、“生きづらさ”を感じて、引きこもりやうつ病を引き起こすこともある「大人のアスペルガー」。彼らが抱える困難とは? どうすれば社会で活躍できるのか。第一線で支援を続ける著者が解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
46
★★★★★アスペルガーの人はその特性ゆえに周りとの衝突が多いが、何か秀でた才能を持っていることも多いという。アスペルガーの人を理解して適応できるよう支援して環境を整えることで、社会の水準が高まるという。アスペルガーについての理解は深まったが、一人で支援するには限界がある。本人が病識が持つことと、周囲の理解が広まることが大事だと感じた。2017/06/13
けんとまん1007
22
アスペルガーに限らず、いろいろな研究が進み、判定できるようになることで、街頭する割合も大きくなってきている。それはそれでいいことだと思うが、ついていっていないのが、そのことを認知すること・それに対する知見だ。アスペルガーの場合、本人が自覚することだけではなく、周囲が自覚すること、考えてともに歩もうとすることが大切。ご本人が持っている素晴らしい納涼をどう活かすかが、ポイントだということはわかるし、成功例も掲載されている。しかし、そこに向けて、どう進めるか。思いだけでは、難しいところもあるが、一歩ずつ。2015/09/02
陽麿(お陽さま麿やか)
16
すぐそばにもアスペルガーの方がいるかもしれない。 ちゃんと理解できるようになっておかなくてはいけない。2016/02/02
魚京童!
16
他人の気持ちを理解できなくても生きていける社会を創ればいい。2015/04/11
tenso_h(堀川てんそ)
14
自閉症を「内側に閉じこもった」「治療でその内向を解消する必要がある」と考える人多くないだろうか?幼児期から観察される脳機能の障害で、定型発達した人と違う認知・価値観を獲得している人。誤解を恐れずいうなら、定型発達者と異なる民族。互いを尊重しあう必要がある関係。アスペルガー症候群は知的障害を伴わない自閉症。最新の診断基準では自閉症スペクトラム(ASD)の中に含まれる。アスペルガーは、知的障害がないだけに、有名大学や進学校に多い等問題が潜在化するのだという。知ろうとすることが大事なのですね。2015/03/17