出版社内容情報
大英自然史博物館シリーズ第5弾!
太古の植物たちの化石から地球の歴史を読み解く!
「植物は10億年以上前から存在し、黙々と日々の営みを続けてきた。地球に大きな影響を与えながら、強く、しなやかに。
その知られざる物語を記すにあたり、本書では地中の奥深くに目を向け、岩石から掘り起こされた植物たちを手がかりにしようと思う。
その姿は、一見不可解ながら、目を見張るほどの美しさをたたえたものばかりだ。
注意深く調べれば、太古の失われた世界へ続く植物の秘密が見えてくる。」(はじめにより)
植物化石が示しているのは、植物がどのような進化を経てきたのか、
太古にどのような植物があったのか、ということだけではありません。
地球環境がどう変化してきたのか、植物をとりまくかつての動物たちの生態はどのようなものだったのか、
植物は太古の地球上の生態系や環境の姿をも物語っているのです。
本書では、大英自然史博物館が所蔵する美しい植物化石標本とともに、
植物がたどってきた進化の足跡、そして地球環境の変遷と行く末、
植物をとりまく太古の生物たちの姿などを、
地球と植物の変遷を象徴する「50の植物化石」から解き明かします!
目次
第1章 植物の起源
第2章 種子・根・葉
第3章 森林の誕生と発展
第4章 仲間と敵
第5章 古代の植物
第6章 気候と多様性
第7章 花
最終章 植物と人類
著者等紹介
ケンリック,ポール[ケンリック,ポール] [Kenrick,Paul]
英国ロンドンにある大英自然史博物館の研究科学者。学生時代に古代植物クックソニアの化石と出合って以来、植物に強い情熱を抱く。おもな研究分野は、古生代の初期植物の進化と、陸上生物の進化における植物の役割について。中生代の植物相や、恐竜と植物の共進化にも造詣が深い。70を超える論文と、植物の進化をテーマにした書籍を2冊上梓している
松倉真理[マツクラマリ]
千葉県生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒。広告制作会社、Webメディア運営会社に勤務したのち、英語とスペイン語の翻訳に携わる。現在は実務翻訳を中心に活動中
矢部淳[ヤベアツシ]
国立科学博物館地学研究部生命進化史研究グループ研究主幹。専門は古植物学。日本列島の植物相の成立史を理解するため、新生代を中心に、化石に基づいた植物の系統分類と古生態、環境との関係や植物地理について研究している。2012年から現職。国立科学博物館が所蔵する日本最大の古植物コレクションのさらなる充実と、利用促進のためのデータベース整備にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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