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内容説明
何やら重々しい響きと敷居の高さを感じさせる「芸術」という言葉。けれど、真の芸術とは雲上の特別な世界ではなく、人生を豊かにする最高の遊びであり、万人の「生きる力」なのである。とはいえ、鑑賞しても作品の良さがわからない、表現したくても最初の一歩が踏み出せない、そんな憧れと諦めに戸惑っている人は多いはず。絵画、音楽、写真、文筆と芸術全般を楽しむ著者が、上達への具体的ノウハウを示しながら、誰もが内に秘める「芸術欲」を満たす基本的心得を説く。日常が変わる芸術的生活への招待状。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
41
★★★★著者は作家であるが、文章表現のみならず、声楽、能、絵画、写真など様々な芸術に能動的に親しんでいる。芸術は鑑賞するだけでなく実際に表現することでより理解が増す。入り口はちょっと楽しみたいという気持ちでよいが、完成形はなく、やればやるほど奥の深さを実感し、積み重ねが大切。やらなければならない「仕事」と異なり、芸術を楽しみ「遊ぶ」ことで人生の厚みが増す。とにかく人前で表現し、恥をかくことで上達していく。など、共感できる部分がたくさんあった。広く深く芸術に触れ、目や耳を肥やし、表現力も高めていきたい。2016/09/03
ooo
16
日本では、何故か美術の敷居が高いものとなっている。実際には、美術のない生活等あり得ないのに。実際、そのことに気がつかず生活を送っている人は多く、美術は未だに高貴なものであり続けるこの現状。そんな中で、普段美術から遠く離れた人が、生活の中に美術を意識的に取り込むことへの、優しいアプローチを計ろうとする本書。クリエイティブ関係の人を対象とした本と思っていたので物足りなかったが、この本を通して、美術へのしがらみを解くことができる人が増えたら理想的だと思う。日本と海外の美術教育を比較した章が興味深かった。2014/03/01
ceskepivo
11
「芸術力」という言葉には違和感を覚えるが(何にでも「力」をつける安易な表現には食傷気味)、芸術への接し方について教えてくれる軽いエッセイ。日常のルーティンワークから抜け出て、未知の何かとで会い、観察し、新たな自分自身を発見する。その発見の喜びこそが、芸術という遊びの楽しさではないか、という著者の主張に同意。本を読んでも、未知の何かと出会うしね。2015/03/17
モッタ
11
★★★★☆ 人間の深さは、芸術と哲学とスポーツのセンスに関係するんだなと、最近感じる。センス・感受性、つまり物事に対する向き合い方であったり関わり方であったりそういった関心の持ち方が、人生を豊かにするだろう。2013/02/12
ヨータン
8
著者の芸術愛に圧倒されました。人気のある美術展や有名なピアニストの公演に行って、芸術を堪能した気になっていた自分を反省。世間の評判ではなく、自分の目や耳で本当にいいものがわかるようになりたいなと思いました。2023/04/27
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