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内容説明
真央子が高校生活の一番はじめに知り合った立花(りっか)は、とびきりの美少女。一方的な思いなのだと、どこかで知りながら、彼女の一挙手一投足に目を奪われ、彼女のことばに心揺らぐのを止められない――。表題作の他、「haRmony」、「子供は泣かない」、「種―シード―」、「DRY ICE」の短編4作を同時収録。夢と挫折、愛と憎しみ、あこがれと幻滅……思春期のときめきと、せつなさをあざやかに描き出した吉野朔実の珠玉作品集、第1弾登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菊蔵
3
2011年に読んでいたのが記録に残っている。ということで、5年ぶりに再読。やはり少し忘れてしまっているかなあ。この中のピアノの先生の話がなんとも言えず嫌いというか読んでいてかなり辛くなって眉間に皺がよらずにいられない。一番好きなのは盲導犬の話。それを読むとああ私はすごくすごく犬が好きなんだなあと改めて思う。吉野さんの子供の視線の物語が屈託を抱えていて結構好です。2016/08/10
龍國竣/リュウゴク
2
短編集。最初の二編は特に完成度が高い。文学的要素のある落ち着いた話に、音楽の旋律が折り重なって、濃厚な作品を構成していた。他にも、人間の中にある狂気や陰を素直さをもって描き出した作品が収録されている。美しいが、芯の通った上質な作品群。 2012/08/05
菊蔵
2
再読。全体的に暗い雰囲気の漂う作品。惹きこまれるように読んでしまうが、暫く経てば忘れてしまうような、それ程インパクトを残さない気がした。(私には)2011/09/25
コリエル
1
15年ぶりぐらいかな読み返すの。表題作の「グールドを聴きながら」は、自分のような凡人の心の襞をグサグサと抉ってくる話。特別な存在は、言葉ひとつ掛けてくれるだけで持たざる者を天にも昇るような心地にしてくれる。でもそれと同じぐらい簡単に地獄に突き落とすこともできるのだ。2017/01/30
papakiti
1
色々と読んでいて怖い?短篇集です。グールドの弾くゴルトベルク・・・は大好きです。2014/09/09