内容説明
公女エリザと宰相リノの活躍は、フォルセス公国を数多の難局から勝利へと導いてきた。そして今こそ、宿敵たる教皇庁チェザーレを相手に、攻勢へ転じる時! 欧州覇権ゲームの盤上で、剣戟が、謀略が、熾烈を極める!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いーたん
28
これって4巻出るんですかね?『俺たちの戦いはまだまだこれからだっ!』的な雰囲気がビシバシ伝わるラストだったし、おまけに第八章の章題が『黄金の剣姫と鋼の策士』とはね。このシリーズのサブタイトルと同じだし。打ち切りかなぁ?巻数を重ねるごとに面白くなってきたんだけどなぁ。チェザーレの封じ込めに成功し、フォルセス公国にも人材が増え、いよいよ本格的に国内経営に力を注ぐ段階まできたので、期待感は高まってるんですけど。この先はあるのか、ないのか。ある?ない?どっち?2015/07/07
よっち
25
フレンツェのクーデターで発生したチェザーレとの戦いを何とか凌いだフォルセス公国が、今度は逆に水面下で外交合戦に挑む第三弾。強引な手法で広大な版図を構築したチェザーレのように焦って目立つことをやると叩かれるとか、脅威となる存在が現れると周囲に合従連衡的な話が出てくるのは過去の歴史でもよくある話で、大国・小国の考え方、外交における攻略ポイントの見出し方といった話は興味深かったですが、力関係的に戦争で一気に決着をつけるのは大変そうですね(苦笑)次は相手の目のつけどころが面白いですがどうなるか。次巻も楽しみです。2015/06/21
晦夢
11
フレンツェではクーデターが起き、リノたちは暴走しだすチェザーレに対して包囲網を敷こうとしていた。リノはやっぱり軍師じゃなくて宰相だから、基本的にやってることは地味なんだよな。だからか少し物足りなく感じる。優秀でしっかりやることやってるんだがな。ナタリアの伸びきった鼻がぶち折れる瞬間大好き。人材も国力も揃ってきてこれからどうなっていくのか楽しみ。2015/06/24
尚侍
10
なんていうか、戦ってばかりでつまらなかったです。話の筋としては面白いし物語の流れ的にもそうなるんだろうとは思うのですが、内政や外交などでの描写の厚みと比べると、戦争のシーンはあたかも戦術シミュレーションのリプレイを見ているような感じで、全体的に早足な上に描写が淡々としていて盛り上がりに欠けた気がします。ルチアが仲間になるあたりの描写が実にリアルで凄みがあったことに比べると、今回はドンパチが多くて派手ではあった割に起伏があまり感じられなかったので、次はもう少し内政面での描写が増えることに期待したいですね。2015/06/24
サケ太
10
激戦に次ぐ激戦。フレンツェを巡る戦いで、チェザーレに一泡吹かせたものの、目まぐるしく情勢は動く。新たな仲間。急ぐチェザーレ。暗躍するリノ。外交。超大国の存在。その宰相。対チェザーレの連合結成。ついに有利な状況下で、チェザーレとの戦いに挑む。様々な国の存在が明かされ、世界観がさらに広がる。各国の動きを史実と照らし合わせると面白い。外交と戦争を繰り返しつつ、フォルセスは前へと進む。やはり面白かった!2015/06/23