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内容説明
競馬のボックス買い、本命ねらい、同じ金額を賭け続ける…これらは得な賭け方か、損な賭け方か? 本書では確率・統計理論にもとづき、「必勝法の迷信・誤解」「より早く確実に負けてしまう方法」などを説きながら、「ツキの正体」を明らかにしていく。賭け方・勝敗の意外な関係と、賭けの真の醍醐味を教えてくれる「ギャンブルの科学」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
25
私は基本的にパチンコ・競艇・競輪・競馬の類のギャンブルはしない。でも宝くじは買うーーそういった運が絡む賭博行為に勝ちの目はあるのかーーあるわけねーだろ、やれ統計だジンクスだとのたまう連中に贈る、トドメの1冊。期待値が限りなくゼロに近いとは、即ちゼロ。神はサイコロを振らないし、サイコロは数字を記憶しない。/ カジノ法案とか可決されたらどうなるんだろう。/ 金運あがると信じてトイレ掃除頑張るとか、動機や結果はどうあれいいんじゃね? と自己肯定してみる。でも低所得者ほど宝くじという余計な税金を納めているらしい…2017/09/30
ハイちん
8
数学的にみればギャンブルに必勝法は「ない」と断言し、その前提に立って「確実に負ける賭け方」を紹介している。すなわち①回数をやたら増やす賭け方(回数を増やせば「分散」が小さくなる)②常に同じ金額を賭ける賭け方(資金が0になるリスクを負う)③本命狙いに徹する(勝率が比較的高く、かつ配当が少ないものに大金をつぎ込む)逆説的なアプローチだが、説得力はあると思った。ギャンブルの最大の楽しみは、金を可能な限り確実に増やす方法を探ることではなく、一喜一憂の恍惚を決して平均しないところにあるとしている。2016/04/21
Humbaba
6
ギャンブルは須らく胴元が儲けるようにつくられている.そのため,ギャンブルで儲けようというのはそもそも発想が間違っている.ギャンブルとは娯楽である.そのことを認識した上で楽しめば良い.その上で,大数法則を無視するためには何が必要なのかを考えたければ考えれば良い.2010/12/24
グーテンベルク
5
競馬、パチンコ、宝くじ、ブラックジャック、ポーカーなどのギャンブル。胴元が絶対に損をする事がないとか、宝くじの当選は雷に打たれる確率よりも低いという話を聞いた事はあるけれど、きちんとした統計学的・数学的な情報を知る機会はあまりない。本書は青年期からギャンブラーでもありながら、大学で統計学の教鞭をとる著者が『効率的にギャンブルで負ける方法』を伝授した本である。結論から言えば、全てのギャンブルは試行回数が増えれば増えるほど大数の法則によりリターン率は100%を切る。たとえそれが名人と呼ばれる相場師であっても。2016/11/23
_こうちゃん
5
僕にしては珍しく、「ツキの法則」なる本を読んでいる。 副題は<「賭け方」と「勝敗」の科学>。 なかなか面白い。 「確実に勝つ方法」はなくても 「確実に負ける方法」ならわかっているのである。 上の言葉にあるような、何気ない確率論、 そして心理を、分かりやすく説明してくれる。 もう宝くじは買わないかも(謎) 「大数の法則」など、非常に納得。 「級数のトリック」についてもなるほど、と思う。2015/01/02