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内容説明
まじめで優秀、なのに成長が見られない。そんな若手社員が増えている。「ゆとり世代」とくくられる彼らは、なぜ育たないのか？ 成長する者と成長しない者の差はどこにあるのか？ 彼らが成長する秘訣は何か？ 本書はそんな疑問に答えるべく、若手社員の世代的特徴、現在の職場環境、大学での経験など問題の背景を探り、彼らが育つ改革プランを提案する。リクルートで学生・企業双方を長年研究してきた著者が成果をまとめた、渾身のリポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん１００７
27
まさに今、感じていること、考えていること、悩んでいることが書かれていて、いろいろ参考になる視点があるのと、思考の整理にも繋がることがたくさんある。ちょうど、聞く機会があった、ある国立大学の進路指導室の方の講演とも重なる部分もあって、納得感が大きい。ただし、それに対してどうしていくかが、これからの課題。自社の環境だけでなく、若手社員の背負ってきた背景も含め、現状認識がズレているとどうしようもないので、いいタイミングだった。社会全体が余裕のない、悪い意味でリスクを避けるという環境、これは頭に置いておかないと。2016/02/10
niisun
21
「育たない」と思ったのではなく、世の中、どうしてそんなに「育たない育たない」と言うのか知りたくて読みました。確かに職場の学習環境は劣化しています。ただ、私のいる技術系コンサルでは、若者が専門力の習得に拘り過ぎているところがあります。この本にあるように「職業能力」というのは、対人基礎力、対自己基礎力、対課題基礎力、処理力、思考力、環境適応性、職業的信念などの多様な能力の集積であって、「専門力」はその中の一つでしかないと言う点に意識を向けてほしいですね。そして今不足しているのは「環境適応性」というお話でした。2015/06/23
ステビア
17
個社完結型「採用・育成」システムから社会協働型「育成・活用」システムへ。そのために大学の教育改革や社会人の越境学習機会、さらには企業の人材マネジメントの刷新も必要だという。2015/07/17
まゆにゃ
15
起承転結がキチンとしていて読み終わって満足できた。いや、この手の本は危機を煽って提言すらなしの投げっぱ社会学者の本がホント多いので。アンケートベースなのはものの性質上仕方がないのかな。少なくともうまく説明している、ということは出来ると思う。2015/06/22
Humbaba
14
パソコンが非常に便利で有効な道具であるというのは事実である。功罪を比べてみれば、功となる部分のほうが多いだろう。ただし、多くのことをそこだけで賄えるようになったからこそ、外から見ていて学ぶというのが難しくなった。見て盗むという昔ながらの教育ができないというのは、若手社員にとっては苦しいことであるのは間違いない。2015/11/06
