内容説明
脳マッピング研究を応用したヴァーチャルリアリティ・システム、ゼンデギ。だが、そのシステム内エキストラたちは、あまりにも人間らしかった。妻を事故で亡くした上、余命を宣告されたマーティンは、幼い息子の成長を見守るためヴァーチャル・マーティンを作りあげるが……。科学の可能性と限界を探った意欲作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月世界旅行したい
34
他の長編と比べるとかなり現代に近い未来のため他作品ではないようなディテールが出てきて新鮮で楽しかった。一番に感じたのはイーガン自身の変化というより、昔の長編が90年代の作品であったのに対して、この作品は最近に書かれた物なのでその変化が一番大きく感じた。未来を描く作品でも書かれた時代は逃れられないと再び認識。2015/07/05
かわうそ
29
イーガンの作品としては非常に読みやすくアイデンティティに関する考察は興味深いんだけど、「ゼンデギ」内のゲーム描写は全然面白そうじゃないしお話としても最後まで盛り上がらず読んでいてあまり楽しくなかった。SF的には細部まで考え抜かれたテクノロジー描写が素晴らしいみたいな評価はあるのかもしれませんが。2015/08/07
若布酒まちゃひこ/びんた
29
イーガンの小説は物語じゃないといつもおもうのだけど、それはイーガンが文章により星ひとつ、あるいは世界をモノとしてつくろうとする意識みたいなのを感じ、物語と呼ばれる筋はその副産物におもえるから。この小説もこういった「イーガンらしさ」を感じ、550ページ使って社会を作り上げた印象をもった。だけど、なんだろう。「らしくない」モラルの話に回収された雰囲気だったのを、すごく微妙に感じた。2015/08/04
カザリ
28
飛ばし読みで20分で終了してしまった。展開してないとおもうのだが。2015/07/15
亮人
26
まずイーガンにストーリー性なんて求めてないのに、物語を語ってるのが違和感。表題のزندگیは、イラン版体感型バーチャルゲーム世界。死期が迫った父親が、息子を導く自分の分身をその世界に残そうとする。脳の刺激に対する反応のパターンを記録して自分の分身をバーチャル上に残そうとするサイドローディング技術など、SF的近未来は興味深く読んだ。だがそこに至るまでの、イラン民主革命や父子の交流やイラン古典を基にしたゲームなど、物語が長く感じた。いや苦悩や感動は伝わったが、イーガンにはもっと科学の最果てや超理論を求めたい。2015/09/14
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