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内容説明
ふとしたきっかけで、美形双子の兄・坂本清雅の秘密を知ってしまった刈川エリ。趣味の洋裁を通じて親交を深めるふたりだが、刈川という理解者を得たのちも、清雅の心の奥にある想いが満たされることはなかった。弟・涼雅の存在だけが、彼の心を解き放つ力をもっているようなのだが…。禁断の愛を問うトランス・トライアングル!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
25
初読。2014年994冊め。性同一性障がいの双子の兄と、その弟との近親同性愛にからむ女子高生の友情…と書くとすごい内容だ。刈川さんのように超然とした女の子はよい。2014/11/02
萩
5
刈川さんの気取らない付き合い方が素敵。清雅の切ない苦しい想いを受け止めつつ、逃げては行けないと静かに背中を押す。難しい問題に自然体で付き合える素敵な女の子だなぁ。清雅、涼雅の双子の関係も泣ける。清雅も自分を押し込めて苦しいけど、涼雅もずっと苦しかったんだな。ラストの薔薇の演出は憎いよ刈川さん。2010/09/08
椿子
5
凄い話だった。重苦しくなりそうなテーマを、刈川さんという存在によって明るく描いているように思います。それにしても性同一性障害の方の男の子の苦悩が切なくて、「どうして私はこんな体で生まれてきてしまったんだろう」という台詞には胸がしめつけられました。安易に「オカマ」とか言ってはいけないと思った、本当に。2010/04/08
かやま
4
エロエロ妄想小説のくだりは、ギャグっぽく描いてるけどあれ凄いしんどいシーンで、もう泣きそうになった。一歩踏み出すというのは大変勇気がいるものだけど、刈川という心強い親友がいるのが救い。2023/01/13
しょーこ
4
とても重いストーリーなんだけど、刈川さんの存在によって重苦しさがあまりない。刈川さんの気取らなさが清雅の思わず守ってあげたくなるようなフェミニンさと相まってとてもイイ。双子の苦悩が辛いけど、ラストはハッピーエンド。花に埋もれてるところは泣ける!!!2010/09/07