内容説明
曾良の「奥の細道随行日記」と日向佐土原の山伏、野田泉光院の6年におよぶ廻国の記録「日本九峰修行日記」を通して江戸時代の旅の有様を読む。
目次
江戸の旅人たち
芭蕉の旅――『奥の細道』と曾良「随行日記」
野田泉光院の旅――『日本九峰修業日記』
感想・レビュー
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きいち
7
宮本晩年、観文研での講義録。宮崎の山伏が、引退して日本全国の九つの山の巡礼に出た6年あまりの旅の記録を、現場の目線でディティールを拾い上げていく。譜代・親藩の城下町より外様のほうが民は豊か、だったり、同様に国々まわっている旅人達の存在だったり、こうしたものは確かに真澄のほうにはまったくなかったなあ。というより、あんな旅行をしてたのは菅江真澄くらいと思っていたそのこと自体が、大きな間違いだったというのに気づかされる…ほんま、「目からウロコ」って気持ちいいなあ。2012/07/29
