内容説明
戦国の争乱期に遅れて僻遠の地に生まれたが故に、奥羽の梟雄としての位置にとどまらざるをえなかった伊達政宗の生涯を描いた『馬上少年過ぐ』。英国水兵殺害事件にまきこまれた海援隊士の処置をめぐって、あわただしい動きを示す坂本竜馬、幕閣、英国公使らを通して、幕末の時代像の一断面を浮彫りにした『慶応長崎事件』。ほかに『英雄児』『喧嘩草雲』『重庵の転々』など全7編を収録する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むーちゃん
161
伊達政宗、時代と地理的不利がなければ・・・ 個人的には青葉城の天守閣再現したらと思います。2017/08/08
優希
103
面白かったです。戦国時代や幕末が時代背景になった短編集。時代の流れが少しでも違えば英雄になれたかもしれない人々のことに思いを馳せてしまいます。悲しさとおかしさの中から感じられる切なさがいいですね。2018/01/26
drago @今週末は「生」世界陸上!
81
①英雄児:長岡藩河井継之助。②慶応長崎事件:海援隊士菅野覚兵衛。③喧嘩草雲:足利藩田崎梅渓。④馬上少年過ぐ:伊達政宗。⑤重庵の転々:伊予吉田藩山田重庵。⑥城の怪:浪人大須賀万左衛門。⑦貂の皮:賤ヶ岳の七本槍・脇坂甚内。 ◆興味深くて濃密な短編ばかり。さすがは司馬先生。 ◆①と④がマイベスト。特に④、伊達政宗の父・輝宗が凄絶な最期を迎えるシーンに胸を打たれた。 ①は、長編版『峠』を読むのが楽しみだ。 ☆☆☆☆2024/03/12
やっちゃん
76
司馬遼太郎に短編があるとは。後の長編のプロトタイプが多いのかな?短くまとまっててすごいいいと思う。表題の政宗と𧲸の皮がよかった。2024/01/12
Apple
76
英雄として頻繁には語られない人物のものがたりが多く、面白かったです。自分の存在をかき消してしまうことに知恵を働き力を注いだ伊達輝元(馬上少年過ぐ)、戦功を上げつつも影響力を持つに至らなかった脇坂安治(貂の皮)が印象的でした。武士からの時代の変化に順応し、屈強な英国式の部隊を作り上げた河井継之助の話(英雄児)なども良かったです。 2021/07/04
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