内容説明
人間関係をなめらかにする、万葉学者が教える265の言葉
言葉は、それを使ってきた人の歴史を背負っています。
しかし日々言葉遣いが変化する現代において、もともとの日本の言葉=大和言葉のセンスを磨くことは簡単ではありません。
それぞれの状況にあった言葉を選んで、使いこなせるように常々心がけておくことを目指しましょう。
「常に新しい言葉を学ぼうとする人は、積極的な人生を歩むことができる!」
という万葉学者・上野誠による、大和言葉のセンスを磨くための、大人の学び直しの一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
160
取り入れて使いこなす柔軟さ。ここに文化の素晴らしさがある。紡いでいきたい大切な思いを言の葉にのせて。悪気なく使う一言の意味は認識と異なることがある。言葉はその人を物語るから丁寧に表現していこう。ごめんください。たった一言で相手との垣根は低くなる。感謝、尊敬、和み、慎み。人と人との間をつなぐ心配りの大切さ。想い人からの思いがけない告白にときめく喜び。もの悲しいときもあるけれど。言の葉は人々の想いを支えてくれる。心の中にある嬉しさ苦しさ寂しさは幾層にも重なっていく。その厚みが増すほど平穏平安を願うのだろうか。2022/12/18
モリー
67
追い書きにこうある。「言葉とは、それを発する人の人となりである」と。さりげなく思いやりが伝わる大和言葉を身に着ければ、人間関係も今より円滑になりそうです。「一番大切なことは、すてきな表現にめぐり合ったらいつか使ってやろうと、虎視眈々とねらう心持ちでいることでしょうか。」というアドバイスを活かそうと思います。2022/12/31
Shoji
54
大和言葉とは、もともと日本にあった言葉で、大変美しい日本語だと思います。この本を読んで改めてそう思いました。著者は国文学の先生。大和言葉に織り込まれた先人達の生活や歴史といった、言葉の持つ由緒なり由来を交えて解説されています。されど言葉、人格がにじみ出るものです。普段の生活で美しい日本語を使えるようにせねばならぬと感じた一冊でした。2018/05/10
けんとまん1007
30
大和言葉。これまで、全く意識しないで使っていた言葉ばかり。殆ど、知っている言葉で、意味も使い方も理解できている範囲だったので、ほっとした。やっぱり、大和言葉はいいなあ~と思う。タイトルにもあるとおり、さりげなくというのがいい。とても繊細で奥行きのある言葉が並んでいる。こういう言葉をさりげなく使う人は、どことなく”品”があるのだと思う。つねづね、周囲を見回してガサツな人や空気が増えてきていると感じているのいで、一服の清涼剤のような1冊になる。2016/12/02
森の三時
26
仕事柄、目上の方々と接し丁寧語や尊敬語を使うことが多いので手に取りました。発した言葉は、人となりとして評価されるものなので、見た目や立ち居振舞いと同じように、自分らしく気を配りたいと思います。事実の状況に即した言葉を選ぶことはもちろん大切ですが、立場や心の状況も合わせて、奥行きややんわり感のある言葉を操りたいなら、大和言葉の微妙な言い回しは、優れていると思われます。2017/02/26
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