内容説明
生前に刊行された四冊の童謡集『十五夜お月さん』『青い眼の人形』『螢の灯台』『朝おき雀』を収録する。代表的な童謡作品が数多く含まれた決定版。解説・大岡信/解題・野口存彌
感想・レビュー
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Tonex
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童謡Ⅰ。第一童謡集『十五夜お月さん』大正10、第二童謡集『青い眼の人形』大正13、第三童謡集『螢の燈台』大正15、第四童謡集『朝おき雀』昭和18、を収録。解説・大岡信。▼童謡は簡単そうに見えるが、実は複雑である。野口雨情によると、《単純化とは、複雑の究極であつて、作品の芸術価値(特に童謡に)は、単純か否かによつてわかることが多いのであります。》ということになる。(98頁「著者より」『螢の燈台』より) ◇確かに俳句など短くて簡単そうに見えるが短いために逆に複雑で奥が深い。童謡も実は奥が深い。2016/05/06