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内容説明
『遠野物語』から二十余年後、柳田のもとには多くの説話が集められた。近代化の波の間にあった二百九十九の譚を京極夏彦が感性を生かして語り直す。角川ソフィア文庫には原著も併載、読み比べも楽しめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
86
遠野物語の増補版として追加された話を収録。今回も京極さんによる語り直し訳から読んだが、実は増補分の原本(本書に併録)も口語調で読み易いものだった。ただ京極版は前作と同様にテーマごとに順番を入れ替えたり描写が補足され、物語としてより味わい深い。特にラストを遠野の空にある物が登場する場面としており、幻から醒めてハッとなる心持ちとなった。その幻惑的な部分は習俗・地名の謂われが多く、ギョッとなるものばかり。また羽衣伝説の地域アレンジ版などもある。仏像で遊ぶ子供の話のオチではそう来るかと思った。そんな話もあるのだ。2026/01/26
優希
64
『遠野物語拾遺』になります。京極さんならではの解釈で、テーマ別に語られる物語は怪異と幻想の世界に誘ってくれました。今では最早起こりえない幻だからこそ、このような本に魅了されるのだと思います。原典がついているのもいいですね。2018/11/06
扉のこちら側
55
初読。2015年892冊め。remixよりも文量があり、毎晩少しずつ読んだ。病にしろ殺人にしろ、昔は今より簡単に人の命が失われていた時代。死が身近なものだった故に、人を供養するということが生活の中に根付いていたのだろう。2015/07/27
春風
13
自費出版のような形で明治43年に世に出た、柳田國男の代表作『遠野物語』。その発行部数は僅か350部と謂われ、稀覯本となっていた。昭和8年。遠野の物語を柳田に紹介した作家・佐々木喜善の死去により二版出版の機運が高まり、昭和10年に『遠野物語増補版』が発表される。この時に付録として拾遺299話が追加されている。本書はこの追加された拾遺を京極夏彦が再話し、柳田の拾遺原文を附した一冊である。拾遺では本編で漏れた噺が追加され、また明治以降の物語も採録されている。佐々木喜善×柳田國男×京極夏彦の朧げで儚き物語。 2020/10/11
まいぽん
5
『遠野物語』の追加資料をまとめたものを、さらに京極夏彦が再構成したもの。現代の私たちでも読みやすく配慮がされているが、内容は現代では想像もつかないような話も多い。生活に密着した内容で、地名の由来(伝説・伝承)、年中行事の慣わし、民間伝承など。遠野物語に引き続き数行〜数ページの小話集(設定集)のような印象。本書は“京極夏彦の遠野物語拾遺”+“柳田國男の遠野物語拾遺”が収録されているため実質2周したのだが、記憶に残ってない話もいくつかあった。『遠野物語』を再読したい気持ちになり延々とループできそうである。2022/06/01
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