内容説明
中国最大の売春都市“東莞”が壊滅した。東莞ISOといわれた“性”の都にいったい何が起きたのか!? 愛人村、死体の結婚、母乳健康ビジネス、野生動物市場etc...“欲望”に暴走する中国社会の闇に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keepfine
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農村において病院は身近ではない。近くの都市の病院にいっても長蛇の列ができる。地下病院では無免許の医師が開業 している。過期薬専門店では期限切れで処分対象の薬か横流され販売されている。医療保険のある者が不当に得た処方箋を買い取り、それにより調達した薬を専門に扱う。中国の奥地では結核菌が進化している。中国の農民は決められた治療を最後まで続けず放置してしまう傾向があり、結核菌が死滅せず体内で放置されると当初の薬への耐性ができてしまい薬が効かなくなる。中途半端な治療を繰り返すほど、薬に強い結核菌が培養される。2019/11/26
コギコギ555
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うーん、思ったよりもインパクト少なかったかも。要するに、中国社会というのは、何をするにも癒着、コネが前提で、それを良しとしない習近平政権が一掃したって話なんだと思う。2016/03/05
in medio tutissimus ibis.
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「性都」東莞。隣接する深圳やほど近い香港から溢れた投資が向かう先となったこの街は、周辺から若い工場労働者が集まっていた。その一部は性産業へ下海。より実入りの良い二奶(愛人)や髪廊(床屋。売春宿)へ吸い寄せられ、やがて性産業と売春婦相手の産業が街を動かしていくようになる。2014年の掃黄キャンペーンにより大打撃を受けるまで、東莞は幅広い客層を受け入れる世界一の色情之都だった。一人っ子政策による男女比不均衡や都市と農村の戸籍の別、そして意貧富の差など新中国の抱える問題が若い女性をして生産業へ誘う過程を活写する2015/11/10
Kazuo Ebihara
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2014年東莞(とうかん)で行なわれた風俗業の一斉摘発の背景から、その実態、真の狙いまでレポートした。 併せて、格差が広がる中国が抱える構造的な問題と、ネット社会が生み出す新たな問題を指摘した。 実に様々なことが起こっている国だ。 急増する中国人観光客の瀑買いぶりは凄い。 多くの日本企業が恩恵を受けているが、私のように出張が多い者にとっては大迷惑。 ホテルが取れないばかりか、3割くらい値段が上がった。 インバウンド(外国人旅行客)の急増により、inn(宿屋)の価格まで、bound(跳ね上がっ)ちまった。2015/08/13
hideko
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欲望大国。果てしない。2016/11/26