できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7

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できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7

  • ISBN:9784844338390

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内容説明

本書では、Red Hatが提供するエンタープライズ向けLinuxの「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」というディストリビューションを解説していきます。RHELは世界中で最も多く使われている商用Linuxディストリビューションです。政府、情報通信、金融、製造、流通、医療、電力、放送、教育など幅広く使われており、世界中のさまざまな仕組みを陰で支えています。私が本書の執筆のためによく利用していたカフェのコーヒー豆、このコーヒー豆の受発注システムにもRHELが採用されています。
 本書は、RHEL 7を活用して組織内におけるイントラネットサーバーを構築したり、インターネット回線を使って外部向けサーバーを構築したりすることを手順を追って紹介しています。また、RHEL 7で新しく採用されたsystemdをはじめ、KVMを使った仮想化、Dockerを使ったコンテナー管理などの最新の技術についても触れています。
 RHELの歴史から、インストール方法、具体的な使い方まで、一通り頭から読んでいただければ、それなりにRHEL 7を理解したつもりになれるでしょう。「理解したつもりになる」ということは小さな自信となります。新しい知識を学習する上で非常に重要なことです。RHEL 7は10年間の製品ライフサイクルで提供される製品なので、本書の知識は製品リリースの10年後である2024年まで生きます。少し時間をかけて勉強してみる価値は必ずあります。

目次

表紙
商標
まえがき
本書の読み方
目次
第1章 Red Hat Enterprise Linuxについて知る
1-1 Linux ってなに? <Linuxの基礎知識>
1-2 Red Hat Enterprise Linux ってなに? <RHELの概要>
1-3 Red Hat Enterprise Linux 7を知ろう <RHEL 7の特徴>
STEP UP <オープンソースとは何か>
第2章 RHEL 7をインストールする
2-1 インストールについて確認しよう <インストールの準備>
2-2 RHEL 7を入手するには <インストールイメージのダウンロード>
2-3 インストールメディアを作成するには <DVDやUSBメモリーの作成>
2-4 RHEL 7をインストールするには <サーバーへのインストール>
STEP UP <パブリッククラウドでも使えるRHEL 7>
第3章 RHEL 7を使い始める
3-1 Linuxの操作を始めるには <ログインとログアウト>
3-2 Linuxを終了するには <シャットダウン、再起動>
3-3 端末を起動するには <アプリケーションの起動>
3-4 コマンドラインの使い方をマスターしよう <コマンド入力の基本>
3-5 ディレクトリを理解しよう <Linuxのディレクトリ>
3-6 ファイル名の一覧を取得するには <lsとドットファイル>
3-7 ファイルの基本操作をマスターしよう <mkdir、cp、mv、rm、ln>
3-8 ファイルのアクセス制御を理解しよう <オーナーとパーミッション>
3-9 ファイルの圧縮や展開をするには <tar>
3-10 外部メディアを使うには <mount、umount、eject>
STEP UP マニュアルを読もう
第4章 ネットワークを準備する
4-1 ネットワークインターフェイスの命名ルールを知ろう <ネットワークインターフェイス>
4-2 ネットワークを設定するには <nmtui、nm-connection-editor>
4-3 ネットワークを確認するには <ip、ss、ping>
4-4 システムをRed Hat カスタマーポータルに登録するには <subscription-manager>
4-5 ソフトウェアをインストールするには <yum>
4-6 RHEL 7を最新の状態にする <yum update>
STEP UP なぜシステムの登録が必要なのか
第5章 サーバーを準備する
5-1 ユーザーを管理するには <ユーザーとグループ>
5-2 サービスを管理するには <systemd>
5-3 旧方式でファイアウォールを設定するには <iptables>
5-4 新方式でファイアウォールを設定するには1 <firewalld>
5-5 新方式でファイアウォールを設定するには2 <firewall-cmdによる設定>
5-6 コマンドラインにリモート接続するには <OpenSSH>
STEP UP OpenSSHのセキュリティを高めるには
第6章 簡易DNSサーバーを作る
6-1 LANの中に簡易DNSサーバーを作ろう <dnsmasqの概要>
6-2 簡易DNSサーバーを作るには <dnsmasqのインストール>
6-3 テキストファイルを編集するには <vi>
6-4 dnsmasqを設定するには </etc/hostsの編集>
STEP UP 特定のサーバーにアクセスできないようにする
第7章 Webサーバーを作る
7-1 Webサーバーを作ろう <Apacheの概要>
7-2 Webサーバーを作るには <Apacheのインストール>
7-3 Webの通信を暗号化するには1 <SSL/TLSの概要>
7-4 Webの通信を暗号化するには2 <サーバー証明書の取得手続き>
7-5 Webの通信を暗号化するには3 <サーバー証明書の設定>
STEP UP SSLはどこまで安全なのか
第8章 FTPサーバーを作る
8-1 FTPサーバーを作るには <vsftpd>
8-2 ホームディレクトリにFTP経由でアクセスさせるには <vsftpdの設定>
8-3 FTPクライアントから接続するには <ftpコマンド>
STEP UP FTPのアクティブモードとパッシブモード
第9章 ファイルサーバーを作る
9-1 Linux用のファイルサーバーを作ろう <NFSの概要>
9-2 Linux用のファイルサーバーを作るには <NFSサーバー>
9-3 Windows用のファイルサーバーを作ろう <Sambaの概要>
9-4 Windows用のファイルサーバーを作るには <Sambaサーバー>
STEP UP NFSの設定ディレクトリ/etc/exports.d
第10章 DHCPサーバーやプロキシサーバーを作る
10-1 インターネットアクセスを共有するには <IPマスカレード>
10-2 DHCPを知ろう <DHCP>
10-3 DHCPサーバーをインストールするには <dhcpd>
10-4 プロキシサーバーをインストールするには <Squid>
10-5 リバースプロキシサーバーを作るには <リバースプロキシ>
STEP UP 特定のマシンに特定のIPアドレスを割り当てる
第11章 DNSサーバーを作る
11-1 BINDを動くようにするには <BINDのインストールと基本設定>
11-2 ゾーンを定義するには <ゾーンファイル>
11-3 DNSサーバーを公開するには <viewステートメント>
11-4 ドメインの情報を調べるには <dig>
STEP UP スレーブDNSサーバーを追加するには
第12章 メールサーバーを作る
12-1 SMTPサーバーを作るには <Postfix>
12-2 POP3サーバーを作るには <Dovecot>
12-3 POP3の認証のセキュリティレベルを上げるには <チャレンジ&レスポンス認証>
12-4 メール送信に認証をかけるには <SMTP-AUTH>
STEP UP Outbound Port 25 Blocking
第13章 データベースサーバーを作る
13-1 MariaDBを知ろう <MariaDBの概要>
13-2 MariaDBを使ってみる <MariaDBの操作>
13-3 PostgreSQLを知ろう <PostgreSQLの概要>
13-4 PostgreSQLを使ってみる <PostgreSQLの操作>
STEP UP PostgreSQLへ接続するGUIクライアント
第14章 CMSサーバーを作る
14-1 CMSを作る前準備をするには <WordPressの準備>
14-2 CMSを作るには <WordPressのインストール>
14-3 CMSを使い始めるには <WordPressの初期設定>
STEP UP WordPressのテーマを変更するには
第15章 仮想マシンを動かす
15-1 Linux KVMを知ろう <Linux KVMの概要>
15-2 仮想マシンを操作できるようにするには <管理ツールのインストール>
15-3 仮想マシンを作るには <仮想マシンマネージャー>
15-4 コマンドラインから仮想マシンを操作するには <virshの使い方>
STEP UP 複数ホストの管理を行うためには
第16章 コンテナーを使う
16-1 Dockerを知ろう <Dockerの概要>
16-2 Dockerを使えるようにするには <Dockerのインストール>
16-3 コンテナーを動かすには <Dockerの使い方>
16-4 コンテナーでサーバーソフトを実行するには <バックグラウンドでの実行>
STEP UP Dockerfile
第17章 RHEL 7を運用管理する
17-1 ハードディスクを増設するには <parted、mkfs.xfs、LVM>
17-2 ブートローダーを設定するには <GRUB2>
17-3 バックアップするには <バックアップとリストア>
STEP UP KVMゲストやDockerコンテナーのバックアップ/リストア
索引
著者について
奥付

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maimai

4
フィンランドの天才プログラマーであるリーナス・トーバルズが開発したOSSであるLinuxはMicrosoftの開発層のみが改造できるOSのkernelの部分を一般ユーザーでも改造できるとして注目を浴びている。 近年はクラウド化に伴うプラットフォーム分野の見直しが懸念されているが、androidのOS部分はlinuxだったり、車のシステムもlinuxであることから学んでおいて損はないのだろうか。 linuxに関してはCUIである為にGUIであるWindowsと比較すると若干不便を感じるかも知れないが…2021/05/05

niko

4
この手の本は普段読まないので比較はできませんが、良く言えば分かりやすく悪く言えば簡単なので私の様な超初心者にはピッタリでした。2016/03/28

ふじおか@プログラミング

2
色々はしょりすぎて、Linux、初心者には難しいです。2022/01/23

Manabu Tokushima

1
RHEL6からの差分を手早く習得するには最適。著者は非常に技術力の高い人なので入門書ながらちゃんと書かれている。新しく導入されたfireawlldなどはまず概念の理解が必要とちゃんと説明している。2017/03/25

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