内容説明
世界勢力三つ巴、殺戮と外交の時代。世界制覇に動くモンゴル。十字軍と奮闘するイスラム勇将。数千キロの彼方に親書を届ける西欧の宣教師。世界の3大勢力が武力と外交力の限りを尽くし覇を競った「中世の世界大戦」の時代を活写! (講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
19
十字軍を筆頭としたヨーロッパのキリスト教世界と中東アフリカのイスラム世界の対立にモンゴルが進出して三つ巴の状況になった13世紀の東地中海世界の興亡について。100年の間での勢力の変化は結構激しく国際関係もかなり複雑に感じるがこれまで得てきた知識でなんとか理解はできた。2021/05/24
かんがく
12
タイトル通りのスケールが極めて大きな一冊。今までモンゴル帝国の拡大と十字軍を別々に捉えていたが、教皇、フランス王国、マムルーク朝、ビザンツ帝国、イルハン国、キプチャクハン国など各勢力がコロコロと対立・協力を繰り返していく様が面白い。各地域について詳細に学んだ上でもう一度読みたい。2021/05/19
ピオリーヌ
8
読んだのは十年以上前だが記憶を頼りに。タイトルに惹かれて読んだ。西欧×イスラムの対立軸は十字軍をはじめとして代表的なものだが、そこにモンゴルが絡むと面白みが増す。ただ著者の選考からか、西欧よりの目線が目立つのが残念。やはり歴史好きには講談社選書メチエはたまらない。再読の予定。
CCC
7
せっかく世界大戦と銘打ったのだから、アジア情勢も含めたもっとスケールの広い話が読みたかった。それから、視点が西洋に寄りすぎな感じも。民衆や技術や経済等の扱いが雑だとも感じた。タイトルには惹かれるものがあったので、色々残念。2016/01/14
預かりマウス
3
純粋な歴史物というか、回りくどさが全くなくストレートな筆致なので歴史好きにとっての読み物としては面白い。ただ経済的説明とか、グローバルヒストリー的な壮大な理屈とかが全くないので、そういう面で期待して読むと物足りないかもしれない。13世紀の教皇庁やフランス王室がモンゴルと通交していたのは今では高校世界史でも定番となっているが、本書ではその辺りの事情が詳述されている。聖王ルイ9世(及びシャルル・ダンジュー)の事跡を中心に書かれてはいるが、マムルーク朝のバイバルスが副主人公格となっていて、その記述もかなり多い。2021/05/04
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