内容説明
政治家不在の現代、湛山に学ぶ。「若しも世界の平和がそれによって保たれるならば日本は滅んでもよい」。二者択一的思考の中、広い視野なき議論を続ける現代政治。確たる指導性を発揮できず、劣化するばかりの日本政治の歴史において、没後30年なお輝きを増す石橋湛山。その思想と政策を追い、「今の政治に必要なもの」を考察する。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三上 直樹
5
戦前は言論人として、戦後は政治家として活躍した石橋湛山の評伝。礼賛一辺倒で現代政治については筆者の私見とない交ぜになっていて、大事な学びにつながらない内容で残念。2015/07/16
Haruka Fukuhara
1
石橋湛山以上に著者が政治家ということで何だかそちらが気になってしまい本に集中できなかった。日本政治の混迷期に活躍した人らしい。湛山も言論と政治の世界を行き来した人だが、著者もそれを目指してどっちつかずの立ち位置に身を置いたのだろうか。しかし言論の世界と政治の世界では通すべき筋が違うので両方こなせる人は稀なのではないか。2017/01/29