浪華古本屋騒動記

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浪華古本屋騒動記

  • 著者名:堂垣園江【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 講談社(2015/06発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062194044

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内容説明

古本屋と一口に言ってもタイプは色々。老舗、新興、ネット古書店。ある者は夢を追い、ある者は借金取りに追われる。商売が厳しくなる一方なのは皆同じ。目指すのは、面白くて金になること。面白くなければ大阪ではない。名物古書店の三代目が古地図を持ち出し、宝探しの号令をかけた。現状打開の一攫千金を狙って、若者、曲者、正直者の古本屋たちがそれぞれの特技を生かして、歴史に目を凝らし知恵を巡らせて動き出す。

目次

再会
メ~探偵、誕生
誰がために金は唸る──欺されて来て誠なる初桜 今を盛りと夕景色
とけて流れりゃみな同じ──情のかけろく、其乗懸をいかにかはせむ
おおはだけ、めそを誰が吟味する──アホか。んなもん、誰がいちいち勘ぐんねん
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

76
しをんさんと織田作之助賞を同時受賞、地元大阪の古本屋が舞台だということで、期待してして図書館に予約し、五ヶ月も待た。しかし、読み進めても話しが入ってこない。さらに関西の以外の方には、これだけ大阪の地名が登場し、大阪弁の会話が続くこの作品を読むのは大変だと思う。大阪人としては、飛田を変えているのはわかるが、大阪で中津川てどこ?JR阪和線の駅に送ってもらって、なぜ難波?谷九行くなら天王寺で乗り換えやろ!ふつう大阪湾を瀬戸内海と呼ぶ?等々が大変気になった。残念ながら、ほとんど方のレビューと同じような感想だった。2016/09/24

Nyah

26
大阪の古本屋の話。古典籍が大阪からは出てこないのが古本屋の常識になっている。しかし、宝はあると、丸描いてチョンみたいな雑な地図と古い資料を持ってきた高津。桃神書房の啓太は召集に応じず、チキチキ書房のチキは行方知れず。自分の店を持たずチキの店を手伝うムシカと、東京からきた出張中の理香子だけ。高津の言うように大阪のどこかにお宝があるのか。それぞれの方法で宝探しを始める。小学時代に一緒だった啓太と理香とムシカにそれぞれの思いがあり、屈折した啓太はムシカと手が組めない。古本屋の仕事内容が垣間見られました。2020/03/18

miu

21
大阪ドリーム!?古本がお金になるのか。それとも秀吉の埋蔵金が?谷町六丁目界隈からキタは中津、ミナミは天王寺。ディープな大阪の古書店主たちが繰り広げる騒動記。ドラマにしたら面白そう!一癖も二癖もある登場人物たちだけど、大阪だから違和感なし笑 頭がよすぎて人と馴染めない啓太だけど、ふとした時に覗く心根の優しさにきゅんときた。「大阪は、とにかくおもろいねん。おもろなかったら大阪やない」いやほんとそうだと思う。2017/01/06

こうちゃ

17
☆2.5 第32回 織田作之助賞受賞作。大坂の古地図に隠された〔お宝〕を探す古本屋たちの物語。秀吉のお宝を探す歴史ロマンを俗っぽく描くとこうなるのか~という感じ。織田作之助って誰?ってことのほうが気になり調べてみた。出世作だという〔夫婦善哉〕は何か聞いたことがある。出身地の大阪に拘りを持ち、その作品には大坂の庶民(特に放浪者)の暮らしが描かれていることが特徴であるとのこと。享年33歳。2016/03/07

カリン

17
全く意味が解らないまま頑張って読んで見たが、途中で諦めて飛ばし読み。訳も無くだらしない男がどうなろうと知ったことじゃない。騒がしいだけで、ストーリー性も人間性も少しも見えてこない。2015/08/26

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