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内容説明
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日本の道路技術のショーウィンドウ。1962年、東京オリンピックに先立って開通した首都高速道路。制約の多い都市部に建設するため、首都高速には常に最先端の道路技術が導入されてきた。そこから日本や世界に広まった技術も少なくない。2020年に再び開かれるオリンピックに向けて、新たな段階に入った首都高速の建設・運営・保守の舞台裏を余すところなく解説する。(ブルーバックス・2013年11月刊)
目次
はじめに
第1章 首都高速の原点=都心環状線
第2章 首都高速ネットワーク
第3章 建設技術の発展=羽田・横羽線と湾岸線
第4章 交通管制システム
第5章 新しい首都高速=中央環状線
第6章 山手トンネルの技術
第7章 ジャンクションと立体構造
第8章 首都高速の維持管理と未来
あとがきにかえて
おもな参考文献および図版の出典
さくいん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
60
首都高に関するトリビア本。特に「どうしてこんな構造になっているのか?」の解説が詳しい。変わった形の橋・トンネル・ジャンクションは全て、限られたスペースに道路を押しこむための苦肉の策であることがよく分かる。図や写真が多く、都心環状線、横羽線、湾岸線、中央環状線とそれぞれの路線に沿って道の特徴を紹介しているので、まるで旅行ガイドを読んでいるような感覚で楽しめる。交通管制や保守点検工事の様子など、首都高を支える裏側の情報が多いのも嬉しい。普段からよく首都高を走っているので、非常に興味深く読むことができた。2014/09/25
calaf
16
首都高速って、都市部を通っているという事で、他のNEXCOとはいろいろと違った点があるのですね。入口しかない入路や出口だけしかない出路、上り又は下りにしかないSAやPA等々...そもそも、SAやPA自体が少ないらしい...地方に住んでいると、結構不思議な感じ...2014/02/18
Gordon
4
本屋で目に留まり購入。首都高はよく走るけど、なんでこんな複雑なルートなんだろう、出入口わかりにくいなぁ、と思っていたが、建設には用地買収や河川の埋め立て、近隣への騒音や景観まで様々な事に気を使って高度な技術で建設されたと知って素直にスゴい!と思った。山手トンネルが地下のいろんなインフラをかわして通ってるということに驚き。2050年までに無料化とあったが、老朽化対策に巨額の費用が掛かるとか最近もニュースになってたし、今後の動向が気になる。個人的には都心環状線の地下付け替え案に賛成。2017/01/24
砂の中のぴぃたぁ
3
95%が高架橋やトンネルでできている首都高速。東京五輪に間に合うように急ピッチの建設、土地売買の問題、景観、騒音の配慮から、現在の凄まじく複雑なかたちをした首都高が作られたと知った。特に多くの地下鉄、ライフライン、河川が通る山手通りの下に出来たトンネルの技術には本当に驚いた。まさか山手トンネルのすぐ上を地下鉄が通っているとは笑 建設技術だけではなく、安全を維持するために深夜に数100人もの作業員が厳しく点検していることも知れて、より首都高を理解することが出来た。2016/09/17
あすたりすく @本の虫
3
首都高速は、郊外の高速道路と違っって厳しい条件で建設、運用されていることがわかりました。ブルーバックスらしい概説書で、初心者にもわかりやすく、興味が持てました。ただ、建設法の説明などについては少し物足りなさを感じます。膨大な点検箇所をもつ橋脚・トンネルを維持する大切さや、刻々と変化する道路状況を管理する大変さを感じました。普段から首都高速を支えてくださる方々には脱帽です。2014/03/07