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内容説明
小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットは、全段が固体ロケット推進薬で構成されていました。実は「爆発する物質」は、我々のまわりに無数にあります。意外なことに、火薬にとっての絶対条件は、必要ない時は「絶対に爆発しないこと」なのです。燃焼、錆び、生命の代謝、爆発。これらのすべての現象に共通なのは「酸化」です。どれもが物質が酸素と結びつく酸化現象なのですが、大きな違いは、そのスピードにあります。火薬は、人類の文明を築いた原動力の一つであると当時に、大いなる不幸を人類にもたらしました。すべては、瞬間的に放出されるその膨大なエネルギーによります。本書は、火薬の化学的側面だけでなく、宇宙ロケットやエアバッグなどの実用的な利用から、打ち上げ花火と「玉屋」「鍵屋」のエピソードまで、火薬のすべてを分かりやすく解説します。(ブルーバックス・2014年8月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
26
#感想歌 可燃物空気以外の酸素使い燃やす原理だ酸化反応 花火だろロケット発破エアバッグどかんと一発超高圧で2017/09/23
calaf
12
火薬と言えばTNTやダイナマイトなどの爆弾が真っ先に思い浮かぶものの、花火や発煙筒、エアバッグなどにも使われています。身近にあるようなないような、微妙なもの???それはそうと、爆発は空気がなくても起こるので、水の中でも起こる。つまり、花火は水の中でも続く!!!2014/09/30
文章で飯を食う
5
爆発と燃焼の違いとか良くわかった。しかし、炎色反応のところで、いきなり軌道が量子化されているから、この色しか出ない、と書かれていてびっくり!筆者の常識のレベル情け容赦無さ過ぎ。2014/09/27
asanosatonoko
4
タイトル通りの内容。様々な種類の火薬、火薬の仕組み、火薬に関する法律など火薬に関するあれやこれを網羅的に記してある。身近な火薬についてということでかなりのページ数を花火について割いてあり、著者のテンションも上がり気味なのが面白い。2015/02/05
3
化学的な話を期待して読み始めたが、歴史、文化、事故、法律などの話が多く、あまり満足できる本ではなかった。そのぶん読みやすい本だった。だが、夏の花火大会で、いい感じの雰囲気を理系トークでぶち壊せるぐらいの知識はつまってたと思う。2015/10/27