創元推理文庫<br> エルサレムから来た悪魔 上

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創元推理文庫
エルサレムから来た悪魔 上

  • ISBN:9784488222031

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内容説明

1171年のイングランド。トマス・ベケット大司教殺害の衝撃もさめやらぬ王国を、ケンブリッジの町で起きた、子どもの連続失踪・殺害事件が揺るがしていた。事件はユダヤ人の犯行だとする声が強く、私刑や排斥運動が起きる。富裕なユダヤ人を国外に追放してしまえば国の財政は破綻し、かばえば教会からの破門は避けられない。進退窮まった国王ヘンリー二世は、シチリア王国から優秀な調査官と医師を招聘し、事件を解決させようとする。若き女医アデリアは、血に飢えた殺人者の正体をあばくことができるのか。CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

139
私が最近読んだカドフェルシリーズとほぼ時代が同じ状況なので、あまり違和感がありません。殺人事件解決のためにシチリアから呼び寄せられた調査官と女性の医者がこれを解決するために国王に呼ばれて様々な経験をしていく過程が前半では中心となっています。修道院がやはり出てきます。前半は彼女の同僚まで犠牲になってしまうところで終わります。2016/08/01

ぽんすけ

20
何気なく手にした本だけどメチャクチャ面白いやん!12世紀のイングランドヘンリー2世の時代ってまだまだ社会が混沌としているのね。そして十字軍ってこの頃だったんだとか、シチリア王国のサレルノって当時としてはありえないくらい進歩的な思想が許されていたんだなぁとか、歴史ミステリあるあるだけど色々時代背景が知れて面白い。本編はイギリス、ケンブリッジで発生した子供を対象とする連続猟奇殺人事件の真相を探るというものだが、主人公の監察医アデリアがいいキャラで、彼女のちょっと危なっかしい所も含めて目が離せない。下巻が楽しみ2024/08/26

ごへいもち

18
苦手なので下巻はパス2018/01/03

夜の女王

12
☆☆と☆半分 時は1171年ケンブリッジ。子供の連続誘拐殺人事件が起きていた。犯人はユダヤ人とされ、町は一触即発の状態。そこへシチリアからヒロインたちが事件解決のために派遣されてくる・・・。最近この時代の歴史小説にハマっているので期待したが、『大聖堂』や『カドフェル・シリーズ』から比べると時代感や重厚感が薄い。ヒロイン・アデリアが女性の検視医という当時ありえない職業の上、キャラ設定が現代的過ぎるので、時々タイムスリップ物を読んでるような気分に・・・。時代考証が甘い。12世紀にする必然性を感じなかった。2013/09/13

nanao

7
イギリスの丘陵地帯、中東と十字軍、ナポリと異国情緒たっぷりの歴史物でミステリーで科学捜査。主人公は若き女性検死医。初めての要素が多くてわくわくしながら読みました。期待を裏切らず。登場人物は高位聖職者、重臣、王様から庶民、老若男女、多様でみんな魅力的。ユダヤ人差別問題が事件の中心で、様々なキリスト教側の事情も書かれます。十字軍帰還兵の高貴とは言い難い実情も。中世の医療事情も。内容がずっしり詰まっていて大満足の読み応えでした。2024/09/17

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