メディアワークス文庫<br> FAKE OF THE DEAD

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メディアワークス文庫
FAKE OF THE DEAD

  • 著者名:土橋真二郎【著者】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • KADOKAWA(2015/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048669405

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内容説明

「世界はゾンビに汚染された」 ゾンビの襲撃から逃れるため、真鍋和也と恋人の深雪たちは街外れのホームセンターに立て籠もっていた。ゾンビ感染の恐怖に怯えながらのサバイバル生活。 ──だが、それら“全て”は、恋人の深雪を救うために創りあげられた“偽りの終末世界”だった! 思わぬ闖入者の登場など、シナリオ通りに進まない虚像劇。さらには深雪の両親が残した隠し財産の存在まで発覚し……。ほころび始めた虚像劇の迎える結末とは──? 『ジレンマ』シリーズの土橋真二郎が贈る、フェイクでリアルなゾンビサスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

20
何か土橋作品っぽくないですね。心が病んでしまった女の子の為にゾンビのいる世界を演出する話。土橋真二郎と言えば閉ざされた空間で追い込まれていく人間の心理描写の丁寧さ、それを用いたゲームの面白さを期待してただけに今回の作品は引き込まれるモノが無かったのは残念。閉塞感がたりないせいか物語に緊張感が無かったです。ゲーム性のある話の方が良かったかな。2014/09/30

METHIE

15
恋人の精神を安定させるために友人たちや主人公の演出家を巻き込んでゾンビ映画でよくやるサバイバルものをやる若者たちのサスペンス劇。 土橋真二郎作品は初めてでファンの人には物足りない部分もあるみたいだが(中盤までは延々とゾンビ映画の真似事をしつつ何も知らないカップルに遭遇したり不良と戦ったりするが、茶番以外の何物でもない) 終盤ではヒロインの両親が残した遺産、謎の闖入者が実は… 友人たちがある意味ゾンビ映画のパターンで死んでいくこと、そしてヒロインとその恋人の末路、そしてどんでん返しなど茶番劇が崩壊するのが◎2014/09/30

ギンレイ

14
【世界が崩壊しても】 閉鎖空間でのサスペンス。 コメントしづらいかな・・・ 疑心暗鬼みたいな雰囲気はよく出ていると思うし、ストーリーの変化も割と楽しめる作りになっている。 でもこの作者は何だか自分の思想を啓蒙しようとしているような意思がちょっと文章から感じられるので危うさもあるかも    評価は ★★★★★☆☆☆☆☆ 5個星です!!2014/12/03

アウル

14
ミイラ取りがミイラになった話。精神を病んでしまった恋人を助けようとゾンビに汚染された世界を演出する主人公達だったが次々と予測不可能な出来事が起こってしまい・・・な話。今回はゲームではなく演劇で話が進んでいくが何時ものような緊張感が感じられなく坦々と進んでいったのが残念だった。2014/10/02

きたさん

12
病んでしまった女性の精神の安定を守るため、ゾンビがはびこる世界になってしまったという芝居を続ける人たちの話。ミステリではなくあくまでもパニックホラーであることを意識して読まないと、余計なことに気を向けてしまい本筋がわからなくなってしまう。と思っていたら最後の最後でミステリっぽいことをされてしまいしてやられた感が。与えられたストーリーをそのまま読んでいくのがきっと正しく楽しい。演じていくうちに虚構の世界に飲み込まれていく、という精神的演技論のような話や、ラストの唐突な現実感とかは嫌いじゃない。2021/03/08

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