内容説明
阪神・淡路大震災から20年、この間さまざまな災害が日本を襲いました。自然災害大国・日本で暮らすなら、住宅が建つその土地の性質を知ることが、安全確保の第一歩です。東大地震研究所を経て、地球科学コミュニケータとして活動する著者が、地震だけではなく、さまざまな自然災害に関する専門的な情報と知識をもとに、わかりやすく日本の“地”について解説します。自分が住む土地の歴史を調べるための方法など、自然災害密集地帯である首都圏をモデルに、住むための町をいかにして選ぶかをナビーゲートする、あなたを自然災害から遠ざけるための必携の1冊です。
地震・津波・火山噴火・土石流……地球で起きた自然災害で亡くなった方の28.3%(※)が日本で被災という事実。
※の数字は内閣府の「防災白書」、WHOのEM-DATに収録された2011年~2013年の数字から算出したものです。
住む家ではなく、それが建つ土地を知ることが第一歩、自然災害密集地帯・首都圏をモデルに日本の“地”を知る
・「あの街に住みたいな」が落とし穴
・首都圏を襲った歴史災害
・絶対条件を満たす地盤に住みたい町を見つける
・ここまで確認、台地の災害危険度
・それでも「あの街」に住みたい人へ
・首都圏はなぜ自然災害密集地帯なのか
・「自然災害と生きる」ということ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクビちゃん@新潮部😻
52
【図書館】私の住んでるいる所は、川も海も近いので、地盤は緩い〜!なので、家が売れるうちに売って、次男が高校入学を機に、今度は災害に強い所(市内)に住みたいと思い読んだのですが…(´-﹏-`;) 教えられた「地理院地図」を見てビックリ!!なんと、住んでる市には、地盤が強い場所がないではないですか!!とても、参考になりました。この本を読んだら、便利で格好いい街より、安全な所がやはり良いと思うので、土地の価値が、ひっくり返ります。これから、住宅購入を考えている方は読んでみてください。2019/03/31
ぶんこ
42
多くの方が分かり易いと書かれていますが、私には難しかったです。電子国土Web を開こうとしましたが、本書の説明にあったページにはならず、調べてみたら平成31年3月に閉鎖されていました。ハザードマップなども表示はされますが、色が何を表しているのかの説明がどこにあるのかも分かりませんでした。パソコンではなくタブレットだからでしょうか?結局わからないまま、自分としては引越すつもりもないので、万一に備えて防災用品、避難経路確認に心するに落ち着きました。2019/04/13
壱萬参仟縁
29
前提としては、東京都内と周辺大都市での生存競争を語られていると思われる。万年前はたかだか、千年前はこのあいだ(7頁)という時間感覚に慣れないと地震など天変地異の地球原理の正しい理解はできない。中南信人には新宿は高速バスや中央東線の終着駅で関心がある(24頁)。軟弱地盤に都庁を建てているという。新宿にも地盤の性質では個性、多様性があるとのこと。避難場所は徒歩で調べること(129頁)。行政の地図だけでは得られない情報は自らの足で知る必要があるという。他の地域も同様であろう。 2015/04/03
ショア
27
住みたい街ナンバー1とか、都市まで電車で何分で便利とかに踊らされる前に、まずは地盤や災害時のハザードマップを確認しましょうよ、という言われてみれば当たり前の提言。地震だけでも世界に類を見ないほど、その他自然災害も起きやすい地球規模ではまだ新しい島国で土地探しをするなら常識にしたい内容。2023/03/27
naobana2
15
関東で家を買いたい人は是非チェックください。2015/09/07
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