角川文庫<br> 神々の山嶺 下

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角川文庫
神々の山嶺 下

  • 著者名:夢枕獏【著者】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • KADOKAWA(2015/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041017777

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内容説明

死地から帰還した羽生。伝説となった男は、カトマンドゥにいた。狙うのは、エヴェレスト山頂、前人未踏の冬期単独登攀――! 山に賭ける男たちの姿を描ききり、柴田錬三郎賞に輝いた夢枕獏の代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji

120
圧巻のスケール、圧倒的な自然の猛威… 言葉で表そうとするとどうしてもテンプレートになってしまう。読んでる途中などで調べたアイスフォールや岸壁の画像では、「ホントにこんな所を人が進むの!?」と疑いしか出ませんでした。上下巻合わせて1000頁を楽に超える長編ながら、羽生丈二の生きざま、山に懸ける人々の想い、人間の限界など… とにかく夢中に読み終えました。深町があの濃密な時間に惹かれたのも、涼子が許したのも当然なんだろうね。エベレスト南西壁冬季単独無酸素登頂… 神が許してくれる日は来るんでしょうか?2016/03/30

おかむー

104
600p弱の大ボリュームを一日で一気読み、それがこの作品のそして夢枕獏という作家ですよ。『絶品よくできました』。エベレストへ登るまでのいくつかのドラマもあるけれど、この作品の本質は山に登ることに重ねて人が生きることの意味をとことんまで突き詰めているところにある。生死の際に立った極限状況での、魂を剥き出しにしたような荒削りの言葉で綴られる自問自答は夢枕獏の真骨頂。苦しみ迷いながらもあらゆるものを削ぎ落とし、ただ“登る”ことに命を注いだ羽生の生き様は誰もができないからこその羨望すら感じさせる。2015/11/29

greenish 🌿

79
世界初のエヴェレスト登頂目前に姿を消した登山家:G・マロリー。その謎の鍵を握る一台の古いカメラを軸に、写真家:深町と山屋:羽生、2人の魂が交錯する  ---「何のために登るのか」否、神々の宿る山嶺で、彼らはただ懸命に己を生きている。そこに理由などない。そこには、意志を噛み締め、前へ・上へと這い上がる男がいる。尽きてもなお眼を見開き、何かを掴もうとする男がいるのみ。 著者曰く「全部吐き出した」というこの壮大な山行の前に、感動、などという陳腐な感情でない何かで泪が零れた。とてつもなく"揺さぶられた"作品です。2016/02/01

mint-s

66
登山家、羽生丈二が狙い続けた前人未到の夢。それを見届けたいカメラマン深町。技術、体力、経験は言うまでもなく、地理、天候全てを熟知し最後には天が味方であること。全てがそろって初めて成功する可能性が出てくる。ファインダーの中、頂上直下ウォールに取りつく羽生、ザックを抱えて前を睨みつけている羽生が頭から離れない。上下巻1100頁超の物語、人間の極限状態の描写、山男の生き様に圧倒されました。2019/02/22

はつばあば

58
読了。荘厳とも云える神の山を征服しようとする、勇気ある男性達に何も言えない。彼らにとって山に登るとは、息をする事・食事を摂る事と同義語なんだから。山屋に惚れるんじゃないよ!。ふかれりゃ・・。2016/01/31

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