内容説明
アニーが初めてその電話を受けたのは、ある深夜のことだった。「覚えているかい?」深みのある男らしい声。いったい誰?だが相手はそれ以上何も話さず、電話は切れた。奇妙な電話はその日からやむことなく続き、アニーは不安にかられた。彼女は11歳で最愛の父を亡くしたあと、継父から邪険に扱われ、実母からも疎まれて、ずっと孤独な人生を送ってきた。今ようやく努力が実り、夢の第一歩を踏みだしたばかりなのに……。そして、ついに恐れていた事態が起きる。電話の主マルクがアニーを連れ去り、人里離れた屋敷に軟禁したのだ。マルクは驚くほど魅力的な唇から、信じがたい話を語り始めた。
■時代を超えて繰り返される男女の不思議な縁を、シャーロット・ラムが情感たっぷりに描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
45
献本。前世で恋に落ちた二人の再会がもたらす甘美な世界観に陶酔させられる。ページを繰るたび官能的な気持ちに胸がときめく。予想を超えた展開に圧倒させられながらも、いつの間にかマルクのペースにはまり切なく愛おしい気持ちがアニーの心に芽生えていくのと同時に、物語だからいいが、これはマルクが富豪で美形でなかったら立派な拉致、ストーカー、監禁、妄想、詐欺になるんじゃないか?(笑)それでも内容としてたまにはこんなものを読んでみるのも意外に面白かった。2015/07/17
akiyuki_1717
2
この作品はもっと長編にしたほうが良かったような…読み切ってしまえばそんなものなんだけど、読んでる途中の感じが気持ち悪いです。この作品が描かれたときは、今ほどストーカーという存在がクローズアップされてなかったんだろうけど、今なら誘拐以前の問題。寝室中がヒロインのポスターやCDで埋め尽くされてるって、キモ過ぎる…いくら思い出して欲しいからって、誘拐はダメでしょう。まして仕事で絡むことが分かってたんなら、他にもや利用はあったようにも思う。再販するにしても、犯罪がらみの時代に合わないものは止めようよ。2017/12/07
wasabi
1
だから、えーっと、もうハーレクインの献本には応募しないと思いつつ、そのぉ、つい、面白半分にネットで応募してしまい・・・。よほど応募が少ないのか、3度応募して3度ともに当選した次第で、頂戴したからには読まなければ失礼ってもんでしょ。それにしても、変化がない展開で、起承転結の転が抜けて、起承結、いや承さえ怪しく、始まって終わってたみたいな、起結とも言えるお話でした。2015/06/13
高麗(こま)
1
またまた献本で。なんだろう?なんだろう?強引さと急展開が売りなの?なんて思ってしまう人生2冊目のハーレクインwww今回は、その強引さがチョットした恐怖、、、。これが、幼なじみとか昔から自分が好意を寄せてる同士とかなら、良かったんじゃない?なんて思う。2015/06/02
やまと
0
ハーレで前世とか、非現実過ぎって私的には無でした・2016/06/19