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内容説明
本書は、誰もが本来もっている論理的思考力を呼び覚まします。著者によれば、文系の人は自らが秘めた力に無意識なぶん、むしろ「のびしろ」があるそうです。日々の仕事で選択に迷うとき、袋小路に入りこんだとき、数学は活路(=答え)を導く武器になるのです。まさに読んでナットク、知ってオトクな「実学数学」18講義。本書で「偶然」のヒラメキを意識的な「必然」に変えられる、最強ビジネスパーソンになってください。
目次
第1章 数学的「情報整理」術……まとめ上手になろう
(MECEな分類/掛け算的整理/次元を増やす/グラフの使い分け/数値化/相関係数)
第2章 数学的「発想」術……ひらめき上手になろう
(一般化/帰納/演繹/必要条件と十分条件/定義の確認)
第3章 数学的「問題解決」法……生きかた上手になろう
(余事象の利用/立場を変える/背理法/微分/積分/ゲーム理論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
17
面白い、そしてタメになる。これは使える・・と思った。いくつかは、既知の部分あったし、それなりに答えもバッチリ。最初のほうにでてきた、算数と数学の違いというのが、一番の収穫かもしれない。それだけ、的を得た説明のように思うし、ストンと腑に落ちた。資料を作る際にも役立つし、逆に資料を読んだりする場合にも役立つと思う。自分は文系学部出身だが、高校までは、数学が一番好きだったし、面白くもあり、成績も◎だった。確かに、これをマスターすれば最強に近づけるかも。2015/08/19
アルカリオン
13
p77- 「暑い日にはビールがよく売れる」を実際のデータで統計的に検証すると「最高気温」と「ビールの売上」の相関係数は0.458で中程度の相関となり、なんだか物足りない。しかし、これには理由がある。12月の売上が突出しており、異常値となっているのだ。忘年会や正月の買い込み需要でビールの流通量が増えることが影響していると思われる。12月のデータを除外して分析しなおすと相関係数は0.773となり強い相関関係を示す。2023/02/12
アルカリオン
12
p218 右肩上がりの曲線グラフ(縦軸が閲覧人数、横軸が経過日数。日を追うごとに1日当たり閲覧人数が増えているという状態)の「曲線の下の面積」をざっくりと出して累計閲覧人数概数を把握する方法にうなった。これは読む価値あり。(文字だけでは内容をうまく伝えられませんが)2023/02/13
アルカリオン
11
p212 ニュートンとライプニッツは「微積分の父」と言われるが、微分も積分も二人が生まれるずっと前から世の中に存在していた。彼らの功績は、それまでは別々の概念だった微分と積分が(足し算と引き算のように)お互いに逆の演算になっていることを「発見」したことだ。2023/02/11
チャー
8
数学の考え方を改めてビジネスの場に当てはめながら、基礎的な部分から詳しく紹介した本。優先順位のマトリクスについて、大事なことは緊急であることがほとんどなく、緊急であることが大事であることもほとんどないというのはなるほどと納得。異なる尺度を組み合わせれば次元が増えるという点は新しいアイデアを生むの適する。グラフの基本的な使い方を再確認できたことは実際に役に立ちそう。必要十分、帰納と演繹、背理法等、基本をきちんと押さえることが大切だと改めて思い知る。消費者が購入を決めるタイミングについては大変興味深い。2020/07/28