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内容説明
本当の事件は謎解きの後に始まる… 死者の霊が見える事で、幼少より天才少年探偵として数多の事件を解決してきた高校生・サトル。異常な活躍で周囲に疎まれながらも探偵を続ける中、彼はある女学園で起きた奇怪な出来事の捜査を依頼される。 “花子さんの呪いで8人が死んだ” その、信じ難い事件の推理を進めるサトルの前に現れたのは、カコと名乗る下世話な地縛霊!? 常識を超えた2人が出会った時、未知なる怪異に挑む異端ミステリーが幕を開ける!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっちゃん
26
コメディかと思ったら結構本格的なオカルトミステリーでビックリしました！かなり面白い。主人公の覚の自分が｢視た｣ものからの解読がいつも圧巻で、読んでいて真相に毎回驚きました。カコとのかけあいもシュールで笑ってしまったり。最後、だいぶインパクトのある人物が出てきたりと、今後が楽しみです。2015/05/30
にゃむこ＠読メ11年生
11
六波羅覚は高校生（ニセ）探偵。人には見えない幽霊的なものが見えるせいで、小さい頃からどんな難事件も解決してきた。推理というより、死者の霊の訴えをソレが見えないオトナたちに明示してきたに過ぎないが。とある女学園の「トイレの花子さん事件」を例の能力で解決したサトルは、トイレに棲みついていた自称神様・化子（カコ）と力を合わせ、怨霊絡みの事件を解決してゆく。怨霊を浄化する時だけ可愛くなるカコにギャップ萌え。事件も取って付けたようではなく、推理ものとしても楽しめる。2018/05/06
トラシショウ。
11
生まれつきの霊能力により、数々の難事件を解決に導いたかつての少年名探偵の高校生と、怨霊を浄化する能力を持つ奇妙な地縛霊(?)の活躍を描く、推理と徐霊の二段構えのオカルトミステリ。面白い。真相を暴く事が必ずしも探偵を幸せにはしない、と言うジレンマ故に妙にシニカルで異様に虚弱体質、産まれもった霊能力により気付く真相を、周囲に「翻訳」する為に後付けで推理する頭脳を鍛え上げた来歴の主人公・覚の造形がとてもユニーク。化け物然とした風貌ながら、世話好きで下品な地縛霊カコとのやりとりも楽しい秀作(以下コメ欄にて)。2015/06/11
alleine05
5
いまいち。ミステリというには推理の過程が雑で面白くない。もちろんタイトルに「ニセ探偵」とついているぐらいで、霊からヒントを得て事件の真相を知るなんて作品だからまっとうなミステリといえないのは最初からわかっていたことだけど、それにしたって霊から知った真相をどう上手くこじつけるのかが見どころかと思ったら、主人公がべらべら一方的に語るだけだし、まして事件に怨霊なんて存在まで関わってくるからなおさら推理の意味が薄い。かといってカコが一発で怨霊を浄化してしまうので霊能バトルとしても見ごたえがない。2020/02/11
コリエル
5
自然死によらない死者の霊の姿を見ることの出来る少年六波羅覚。その能力を活かして幼い頃から探偵業を営んでいたが、現在では苦境に立たされている。そんな彼の前に恨みを抱えた怨霊たちの浄化を目的とする神？ の化子が取り憑く。覚は表向きは探偵ということになっているがその解法は霊たちによるヒントつきなのでサクサク解決していくのが良い。化子と因縁のある殺人犯人の存在も浮上し、先が気になる展開になってきた。2015/05/25
