内容説明
医学の進歩で、なかなか死ねない社会が到来した。しかし90歳過ぎの老衰患者に点滴をし、抗生物質を投与し、透析を行いペースメーカーまで入れて、なんのために「救う」のだ。数多くの死に立ち会ってきた著者は、今どきの「タテマエ」「良識」を嘲笑う。「命に上下は存在する」「患者の自己決定を信じない」「現代の医者は『死神』の仕事を担う」……現代人である「あなた」の死に方についての、辛辣かつ深遠な思索。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
15
最終判断を下すのがプロ。その判断には全面的に責任を持つべき。。。医者の話ではあるものの、自分の事に置き換えても成り立ちそう。でも、確かにその通りなのだけど、なかなか難しいなぁ...2015/02/21
ほじゅどー
11
★★★命に上下は存在するか?そこにあるのは綺麗事の人道主義だけではない。2015/06/21
桜父
8
医者は万能ではない。判ってはいるけど、入院患者にしてみればそうも言っていられない。今日の医療現場では、なかなか患者を死なせないのがよく判った。 もし自分が不治の病になったら、延命治療は行わず、在るがままに居ようと思った。最後の医療ドキュメント・ノベルは里見さんの有りの儘を映し出しているようで、楽しめた2015/02/26
fseigojp
8
これとNHK特集 生活保護4兆円の衝撃を読むと TPPはそう簡単に受け入れられんぞと思う EBMが根付きだしたのは、ほんの10年たらず、標準治療ガイドラインの作成は道半ば この急所を抜ければ 納得のいく医療を安価に受けられる世界唯一の国になるはず2014/12/22
おっくー
6
本屋で気になり、購入した本。医師の命の考え方に触れることができた。死の番人という表現で、最後を看取るのも医師の仕事。いつもは考えない命のことについて考える、良い機会であった。2015/09/17
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