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内容説明
詩作りにおいて、思考において、人生において、「もしも」が果たす役割はどれだけ大きいことか。「もしも」をバネにして、イマジネーションは動き出す。日常生活においても、「もしも」が思考停止状態から解き放つカギになる。時代の流れをがらりと変えるのも、先見の明を持った「もしも」だ。そんな「もしも」の数々を、詩人のアーサー・ビナードが選りすぐりの名詩を味わいながら紹介。言葉の魅力を存分に伝える珠玉のエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
248
「お金持ちの詩人」―なんだか形容矛盾を感じてしまう。「貧乏詩人」―ほうら、これならしっくりくる。アーサー・ビナードさんのことを貧乏詩人だと言っている訳ではありません。念のため。頑張って、一所懸命に詩を書いても、あまりお金持ちにはなれそうもない。それでは、賢治やギンズバーグの詩を一所懸命に読んだら?やっぱり、お金持ちにはなれそうもない。でも、心は豊かになるだろう。"if"は、精神の跳躍を可能にする魔法―つまり、想像力のことなのだ。想像力が豊かならば(これも"if")世界から戦争はなくなるだろう。 2015/06/21
やすらぎ
152
数々の偶然が積もり積もって、重なり繋がって、一人一人が道を作る。誰ひとり同じではなく、それぞれのために道はある。…いつどこでどんな本や詩、人と出会えるのでしょう。もしもあの時、あの本を読んでいなかったら。もしもあの日に雨が降っていなかったら。もしも貴方に出会っていなかったら。…皆の心を癒してくれる詩。ときには、皆が見えなかったり忘れかけていることの具現を見つけて指摘してくれる詩人。…もしもこの世界に詩がなかったら、大切な人と心を通わせることができるのでしょうか。もしも貴方がこの世界に存在していなかったら…2021/09/22
penguin-blue
36
「もしも」という言葉はそれまで見ていた光景を一変させて新しい景色や世界を見せる魔法の言葉。「もしも○○だったら」と考えることで多くの発明が産まれ、空想の世界ではさらに大きな飛躍を産みだす。特に詩は言葉の数が限られる分、読者の想像で補う余白とあわせてさらに「if」は強力だ。 選ばれた詩はそれぞれになかなか魅力的なのだが、同じ作者のエッセイ「日々の非常口」で感嘆した筆者の日本語の達者さが今回はちょっと邪魔した気もする。意訳が踏込みすぎてちょっとあざとく感じた部分もあって…まあ、それは凄いことなのだけれど。2020/11/18
jima
22
「もしも」から想像していく詩の世界。魅力的な詩がたくさんあった。アレン・ギンズバーグの「宿題」地球を洗濯するその中に、日本も入れて!「洗剤たっぷり入れて、強力コースで放射能の汚染をしっかり落として、・・・」2015/08/12
ケニオミ
21
アーサー・ビナードは、視点の斬新さにより、前々から注目していた詩人です。その彼が、本業の詩について語るとなると読み過ごすわけにはいかないでしょう。詩は日常的すぎて、あまり注目されないものに対してさえ、新しい視点で写し出してくれます。ビナードさん、また詩に対して認識を新たしてくれてありがとうございました。詩って、本当にすごいな。2015/10/13




