文春文庫<br> 孤愁〈サウダーデ〉

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文春文庫
孤愁〈サウダーデ〉

  • 著者名:新田次郎/藤原正彦
  • 価格 ¥1,222(本体¥1,111)
  • 文藝春秋(2015/06発売)
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  • ISBN:9784167903626

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内容説明

「父が精魂を傾けながら絶筆となってしまったこの作品を、必ずや私の手で完成し父の無念を晴らすつもりだ」――その公約を果たすためには、30余年の歳月が必要であった。本書は、「孤愁(サウダーデ)」を毎日新聞連載中に新田次郎氏が急逝、未完に終わった作品を息子である藤原正彦が書き継いで完成させた。ポルトガル人ヴェンセスラオ・デ・モラエスの評伝である。
「孤愁(サウダーデ)」とは、「愛するものの不在により引き起こされる、胸のうずくような思いや懐かしさ」のこと。軍人で、外交官で、商人で、詩人でもあったモラエスは、在日ポルトガル領事もつとめた。日本人のおよねと結婚、およね亡き後は妻の故郷である徳島に住み、その生涯を終えた。あまり知られていないが、モラエスの遺した詳細な日記や日本を題材にした作品が、日本の素晴らしさ、日本人の美徳を世界に知らしめ、「もう一人の小泉八雲」といわれている。
精緻で美しくも厳しい自然描写の新田次郎ファン、日本人の誇りと品格を重んじる藤原正彦ファン、双方の期待に応える一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

ろこぽん

6
一冊読んで曖昧だがサウダーデの意味がわかった気がする。堺事件や神戸事件での切腹など、知らなかった歴史。明治時代に日本のことをこんなにも理解し愛してくれた外国人がいたことが嬉い。私も大好きな神戸布引の滝、六甲山、そして徳島も出てきて楽しく読めたが、神戸の東遊園地にモラエスの像があること、眉山山頂にモラエス館があることもこの小説を読むまで知らなかった(気づかなかった)。モラエスの著書、読んでみよう。正彦氏が書かれた後半はモラエスは少しおしゃべりでハハハと笑うように。それにしてもモラエスの女運の悪さよ。。。2021/06/20

3
新田次郎と藤原正彦父子の合作。正直どこから引き継いだのかはあとがきを読むまで分からなかった。モラエスというポルトガル人が明治大正昭和と日本で生き生涯を終えたことは全く知らなかったけど、何か嬉しくもあり新鮮で衝撃的な感動を覚えたね。2019/06/15

60代でも思春期

2
ポルトガル語のサウダーデは孤愁、懐かしさ、切なさ等日本語では訳しきれないほど、ポルトガル人のそれぞれで意味合いは違う。 本国の武器の調達のためにモラレスが日本を訪れて50年以上に渡り、大正時代まで日本に暮らした。 新田次郎が新聞に連載して、書き進めていた途中に、心不全で逝ってしまい、未完となったが、息子の藤原正彦が32年の歳月を費やし残り4割を書き上げ完成させた。それだけでも、奇跡的な経緯だ。マカオで救った中国人の女と不幸な別れ、そして日本で出会った幾人かの薄幸な女性。最期は祖国に見捨てられ孤独死に終わる2018/05/31

ばるたん

1
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shokenmori

1
明治期のポルトガル神戸領事の半生。親子で執筆した長編。圧巻でした。2019/10/24

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