内容説明
「おれは勇者になることにした」
幼いころに捨てられ、母親の愛情を知らぬまま悪名高き七号孤児院で辛酸を舐めつくしたタケジョーは消極的な選択肢の中《勇者専門学校》に入校する道を選ぶ。中原を支配する央国の戦士《勇者》は、煌熱魔法ドグマを操り敵を殲滅する。
かつて央国を苦しめた国アルメンの異能戦士《ドグマストラ》の能力を徹底的に研究し産み出されたのが央国産ドグマストラ――《勇者》であった。タケジョーと勇者専門学校に集まった十一人の新入生は、入学初日から厳しい訓練を課せられ、勇者になるため地獄の日々が続く。そんな中、タケジョーは庶民の慎ましやかな生活を陰ながら護ることができる《勇者》になることに希望を見出すようになる。
ついに卒業を目前にしたある日、央国に敵対する北狄の攻撃に合う。襲撃部隊の中には、激烈な力を持つ、かつては央国の勇者だった男がいた。影修羅(カゲシュラ)―反・央国の旗幟を掲げた《黒金剛の血盟(ブラックダイヤモンズ)》に与した勇者。影修羅の前に同級生たち、そして一癖も二癖もあり実力派勇者で あるはずの教官たちさえも次々に撃破されてしまう。影修羅の圧倒的な力の前に、降伏を余儀なくされるタケジョー。絶望に打ちひしがれたタケジョーが選んだ 道とは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まろにえ
3
他作品によくある優しくて強くてカッコイイ物語の主人公、彼らと共にある脇役の親友達。きっと彼らだって何もかもを手に入れていく主人公の姿を見せ付けられて思う所があっただろう。顔も頭も強さも敵わない苛められ続けてきた孤児院育ちの『武丈』と太陽のように暖かくて優しくて強い『燈』。勇者になるべく学院に入るも、燈には敵わないどころか苛められ孤立する始末。反骨心をバネに燈すら遠ざけて孤独に奮闘する姿は誰にも認められない。都合良く想いを寄せるヒロインが理解をしてくれるはずもなく、彼女は燈の隣に……胸が締め付けられる。→2015/05/29
れっか
2
中華風?の「勇者」の話。倒すべきは魔物でなくて、異民族とか、めっちゃ強い裏切り者とか、人間だったのが印象的。生きる上での葛藤が苦しいくらい迫ってきて、痛いです。でもだからこそ、主人公の武丈が「生きてる」感じがします。何かを手にかけるって、相手が悪でも立場的に仕方無いことでも、ずっとこびりついて離れないことかな、と思いました。首をはねるって、刺すって、撃つって、息が詰まるし全然カッコ良くないんだな、なんて。他のラノベにない味わいがあります。 ※言うまでもなくヘビーでしたが薔薇マリに慣れちゃえば…ねえ?2015/02/14
東晃
2
最高。一人称語りの醍醐味がある。作中で「武丈」の親だったのは誰か、というのが肝の1つだったと思うけれど、ラストで色々と変わってきそう。続きが楽しみだ 星四つ2015/02/14
ととむ
1
若干この人のこの系統飽きてきた。絶望の底が浅いんだよね、なんか2016/03/31
へいちょー
1
主人公武丈の過酷で残酷な人生の冒頭部分を素早い展開で書いたものですね。そして、武丈の人生はこれからってところ。 初めは勇者の施設での日々を淡々と書かれていただけなので退屈しながら読み進めていたのですが、途中からページをめくる手があまり止まらなくなるほど先が気になる展開が待ってました。十文字さんサイコー。 武丈の苦悩するところはもう本当に素晴らしかった。十文字さんやっぱサイコー。 終盤の方で少々(ほんの少し)だけ、期待を裏切られました。そこはもっと!笑 こなくていーよ笑 次巻出て欲しいです。【S】2015/05/24
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