内容説明
明治・大正期の日本は西洋化が遅れていたこともあり、当時の逸話や写真に写った光景は、現代の我々には実に新鮮だ。2020年の東京五輪を控え「日本の良さを再確認したい日本人」が増加中の今、訴求力ある一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
35
開国前夜から明治・大正の来日外国人17人の見た日本。文庫ながら歴史的事実に本人の文章を交えて人物像に迫り写真も多数。読書案内にもなる。ハリス、オールコックら外交官をはじめコンドル、バード、フェノロサなど幅広い人選。ニコライ堂に名を遺すニコライは滞日40年の晩年、日露戦争に遭遇した。敗北した祖国と日本人信徒の間で、老いた宣教師の苦しみは相当なものだったろう。写真家ベアトの撮った強力や土方の表情は見惚れるほど逞しい。文化の違いを超えた見識と洞察力は、強い緊張感の中で磨かれたのだろう。2019/05/20
ポメ子
5
ペリーからタゴールまで、日本を、訪れた外国人の見聞録。 個人的には、よく幼い頃訪れた三渓園にタゴールが滞在していたり、多摩地域に美術館がある平櫛田中と交流していたという内容、漫画で読んでいるイザベラバード、桜をアメリカに広めたエリザシドモアなどに関心を持った。2020/12/06
たか
5
取り上げられているのはシュリーマン、モース、ヴォーリズ、ペリーなど。2018/10/22
みや
4
独自の文化と手付かずの原風景が色濃く残る江戸末期から大正までの間に来日した外国人による見聞録を基に、かつて、この国に確かに存在し、西洋化とともに失われていった「何か」を浮き彫りにする。もちろん、これは親日家たちが捉えた我が国のほんの一面に過ぎないが、謙虚かつ実直に生活を営んでいた頃の日本人の美徳を垣間見ることができる。2019/07/12
入江・ろばーと
2
「外国人は日本をどう見ていたか」系の本は、やっぱりついつい読んじゃう。2016/08/10
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