内容説明
太平洋戦争の終戦時に海外でなにが起こっていたのか、当事者が残した記録をもとに敗戦から戦犯裁判、そして日本への帰還の歴史を克明に検証する。
※本作品は紙書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nnpusnsn1945
53
タイトル通り日本兵および邦人の復員や引揚げが網羅されている。太平洋戦争全体の推移や戦犯裁判も取り上げられている。多くの憲兵が戦犯になったのは、職務内容のみならず、現地住民の生活事情をよく知らずに高圧的な態度に出て住民から不評を買った事も要因らしい。文体は冷静そのものだが、日本軍首脳に対する視線は厳しい。大東亜共栄圏も、実際は武力で物を言わせたものだと言い切っている。そもそも大本営のバラマキ戦法の皺寄せが下のもの(日本兵や邦人、そして現地住民)に来てしまったので的を射ている。2022/06/08
Toska
4
同著者の『BC級戦犯』と同じく、頁数が足りないのが本当に惜しい。それくらい大きなテーマと思う。軍人と異なり在留邦人に引き揚げの義務は本来なかったが、本国の政策や軍事力に全面的に依存する形で移民し、現地に溶け込めなかった彼らは、敗戦後はそこにとどまることができなかった。戦前の日本人は植民地がなければ発展できないと思い込んでいたが、戦後の復興史はその強迫観念を見事に裏切った。いずれも「大東亜共栄圏」の実相を見ていく上で重要な指摘。2022/08/16
ターレットファイターP.92提督
0
復員と引き揚げの違い、担当国による戦犯裁判や収容所運営に関するスタンスの違いなどを知ることができた。2015/02/15
まーりん
0
Unlimited。流し読み。2019/01/08
まーりん
0
Unlimited。流し読み。2019/01/08
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