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内容説明
国語以外の成績は優秀な中学生・聡は、百人一首の恋の歌であっても、恋愛ドラマであっても、感情に支配される人の心を理解したくないし、しようとも思わない。そんな聡が平安時代にタイムスリップ。そこで出逢った堀川の大殿様の子である若殿や側近の貞光に世話を受けることになる。その頃、洛中に、怪しげな術で人身を混乱させる摩利信乃法師が現れた。彼に対決を挑む若殿に、聡は科学の知識でサポートするのだった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
36
特に期待せず、正直「そういえば芥川の邪宗門は未読だなぁ。でも未完だといまいち読む気がしないなぁ」という気持ちと、遠田志帆の絵につられて軽く手に取っただけだったのだが、面白かった。リライトを手掛けた駒井氏の手腕か。いい具合にジュブナイル・タイムスリップものになっているし、摩利信乃法師との、現代科学を駆使した対決も面白い。YAにはもちろん、大人にもオススメ。2019/08/31
ニョンブーチョッパー
6
★★★★★ よく見かける異なる時代へのタイムトラベルもの。これぞ王道ラノベ? ストーリーは分かりやすいし、時代物ながらとても読みやすくて好印象。原作を全く知らないのでどこまでが原作通りでどこからが追加分なのか分からない。ぜひ原作も読んでみなくては。摩利信乃法師の行動原理、背景がもう少し詳しく描かれたら、ただの悪者で終わらず、より深い物語になったかもしれない。遠田志帆さんのイラストは文句なしに素晴らしい。タイトルの「リライトノベル」は、もしかしたら「リライト」以外に「ライトノベル」にもかかっているのかな?2020/03/23
朔耶
3
それなりに楽しめた。地獄変もリライトして、本編の地獄変と今作の邪宗門で筋妻が合わない所を整えてほしい。2015/08/28
とり
3
元の芥川の作品は未読なため、まっさらな状態で読んだ。成績優秀だが、人の気持ちや感情を読むことが苦手な聡が、平安時代にタイムスリップ。”秋成”と名をかえ、貴族の若殿に仕えるうちに、だんだんと周囲の人の気持ちに気が付いていく。現代の知識をうまく使い、不慣れな環境でも頑張る秋成がどうなってしまうのかハラハラしながら読んだ。元となった「邪宗門」はどんな話なのかが気になった。 2015/08/15
pom
3
人として心の機敏をはかるのが苦手だが、学力ゆうしゅうな聡が平安時代にタイムトリップし、秋成として若君や貞光に仕え暮らすことで成長する。読みやすい。芥川の導入になれば。2015/07/05