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内容説明
万里は中3、バレー部のセッターだ。エースのセナから、とつぜん「妊娠した」と告白を受ける。セナは、黙って転校していった。市民病院で看護師として働いている万里の母、万里に思いを寄せる勇馬、仕事で忙殺される中で妊娠した勇馬の姉……、みんなの命の物語が並行して進んでいく。万里は修学旅行先の京都で買った土産の小箱を胸に、久しぶりにセナに会いに行く。そして……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
72
中学2年の万里の親友セナが妊娠。出産の意味、母親だけではなく生まれてくるこどもも頑張って出てくること、そして命の重みをわかりやすく考えさせられる話だった。中盤以降は涙が止まらない。未熟児のためのベビー服、必要としている人は多いはずなのに確かにベビーコーナーで見たことがない。ボランティアが手作りをしているこれらを着て帰らなければならなかった嬰児のことを思うと切ない。スポーツクラブでバイクをこぎながら読んだので汗を拭くふりをして何度も涙をぬぐった。これから読まれる方は、読む場所にご注意くださいませ。2018/10/04
ゆみねこ
60
良かったです!小学校高学年の女子なら理解できるかな?中学生にはぜひ男女とも読んでほしいと思います。「空へのぼる」も良かったけれど、こちらもお勧めです。2016/05/08
おかだ
57
とても良かった。中学2年の終わり、友達のセナが妊娠した事から始まる万里の混乱。命って何?生まれなかった赤ちゃんは一体どうなるの…?命の重み、それと共に自分の命の価値や幸せに生きるという事を考える為の一冊。児童書だけど、老若男女幅広く読まれるべきだと思った。以前読んだ『ちいさなちいさなベビー服』と相互リンクしていて、感動。あのベビー服が、かけがえのない宝物のように使われていて、悲しいけれど嬉しくて。どこまでも続くいのちのパレードに、生きてく強さを貰える作品。2018/05/07
えりこんぐ
49
中学生を取り巻く、妊娠、出産について。大人にも響くいい話T^T泣きました。中学生が読んだらどんな感想を持つんだろう? 岸本さんのように、ざっくばらんに性の話をしてくれる授業は素敵だな。2016/06/15
カピバラ
47
今の中学生に読んでほしい。本当に!性の情報が溢れかえる現代社会は、中高生には大変な時代よね。親友が妊娠したと言われ、葛藤する中学生が主人公の話。おばあちゃんもいい味だしてた。最後にお土産を渡しに行くシーンが良かった。2015/08/07