- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
21世紀は、グローバリゼーションやインターネットによって常識そのものが変わりつつあるため、何をするにしてもゼロからルールをつくったり、枠組みを考えたりする必要が生じている。つまり、自分の頭で考える能力が必要になっており、だからこそ、今「教養」が求められている。欧米を中心に、世界では西洋哲学の教養があるのが当たり前だが、残念ながら日本では、ほとんどの人が哲学の基礎知識すら持ち合わせていない。本書は、京大→商社→プリンストン大の経歴を持つ著者が、グローバルビジネスに必須である「哲学」を、ビジネスのためのツールとして位置付けて紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ショア
22
教養としての哲学をわかりやすく紹介。哲学の歴史からビジネスに使える哲学思考、古典の名著、名言集と意訳、関連知識として西洋の宗教と日本哲学、人物と哲学用語。教科書的でわかりにくい哲学の世界を簡略にそしてビジネスで活用できるように紹介されている。コミュ的理論と全体主義起源と幸福論は読んでみたい。特にコミュ的理論は開かれた態度で相手の話を聞き共に作り上げるための理性がないと成り立たないという思想、現代社会で必要な考えと思う。全体主義も権力が大衆を扇動することを知り、現代メディアや広告が大衆誘導する点に注意したい2024/08/31
蓮華
22
哲学について簡単に学べる本。 哲学の歴史と押さえておきたい思想や、人物と入門書として読むととても分かりやすい。 ここから少し深い哲学を知るのもいいかも。 哲学者が男性ばかりなのは、やっぱり男の人の方が考えること、追求することが好きなのかな。2018/02/21
壱萬参仟縁
22
ゴシ太本。本来、哲学は物事の本質を批判的、根源的に探究する営み(8頁)。知識は絶対的な答えではなく、答えを生み出すためのツールで試行錯誤が許される。新たな創造が生まれる(85頁)。モンテーニュは考える営みの前提である知る営みそのものを重視していた(109頁)。ロールズの格差原理:不平等が許されるのは、最も恵まれない人が最大便益を得る形でなされる場合に限られる、とする(119頁)。1冊で手軽に難しい哲学をつかむにはよいきっかけを与えるが、古典に直接挑むのはその後の読者の努力が必要である。 2015/09/19
あつお
17
思考のベースを学ぶ本。 科学の発展は何の計測器も無い時代から始まる。人々は物事の真理を見極めるために考え続け、一部の思考は否定され、一部は今も残り続ける。そんな応用範囲の広い本書の主な内容は①考える葦、②無知の知、③アウフヘーベン。①について、人間は物理的には弱い存在だが考え続ける。だからこそ今日まで生きてこれた。②について、自分の無知を自覚することで初めて知を探求できる。③について、対立する2つの命題がある時、それらを併せる事でより高次元の解が得られる。 普遍的な真実を語る哲学。これからも勉強したい。2023/01/16
miu
16
『無知の知』というソクラテスの言葉が大好きってだけで長らく積読にしていた。哲学は奥が深すぎて、一筋縄ではいかないけれど、この本から読み取ったのは『考えろ』。考えるって大事。考えるためには知識がいるから。とにかくなんでも知るって大事。2018/05/03
-
- 電子書籍
- 夫のレンタル、始めました(分冊版) 【…
-
- 電子書籍
- イケニエハッピートリガー MF文庫J