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内容説明
室町幕府の初代将軍・足利尊氏。戦前は逆賊とされ、正面から語られることのなかった尊氏に、初めて本格的な光をあてたのが本書。己れの目的のために知謀と行動力の限りを尽くし、天下三分の乱世を雄々しく生き抜いた、新しいリーダー像がここにある。また、日本が今日のような日本になった直接の母胎として南北朝時代をとらえ、新しい時代論としても興味深い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
enushiもわるよのぉ
7
足利尊氏をずいぶん高く評価している。例えば、観応の擾乱での一見グダグダな行動も、突発事態をとっさに利用して、コントロールの効かない高師直の排除とともに、南朝と講和の糸口作りという、一石二鳥を狙った深謀遠慮だそうな。さすが日本国の武士のまとめ役である武家の棟梁。まさに端倪すべかざるお方と言わねばなりますまい。しかし思惑通りには行かなくて、最終的には信頼できる弟直義を死なさざるを得なかったのは、なんとも残念。2026/05/23
いきもの
1
足利尊氏の再評価というのは良いのだが、頼る資料が「太平記」「梅松論」ばかりというのは心もとない。資料に基づかない作者の類推のたぐいも多く、純粋な歴史学とは呼べたものではない。そういう厳密性を求める対象に向けた本ではないのだろうが。足利尊氏という人の事跡を知るには悪くない。最後の室町時代が日本化の重大なポイントであったとする論考は物足りなく以前読んだ「室町記」のほうがよかった。2012/01/09




