内容説明
ありのままに生きたいから、魔法の一冊は私の“お守り”。ベストセラー「ニューヨークの魔法」シリーズ、待望の第6弾! スーパーのレジで著者のカゴをのぞき込み、「セール品のオレンジジュースと取り替えてきな」と言うおばさん。列車でクラッカーを食べていると、隣の男性がバッグからペットボトルを取り出し、「どうぞ。喉につかえますよ」と手渡す。ホームレスがバスに乗り込み、あちこちのポケットから小銭をかき集める。ついに運賃に達すると、「やったね!」という運転手の声に乗客たちが拍手を贈る。皆が自由に生きているのに、心が触れ合う街。さりげない優しさに心が軽くなり、人も自分も愛おしくなる。ジョン・レノンが「イマジン」で歌う理想郷は、きっとこの街にある。映画のひとコマのような、著者の撮り下ろしの写真も満載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
116
What brought you to New York? どうしてニューヨークに来たのですか?著者が出会った人たちのひとりひとりに、それぞれのストーリーがあった。地下鉄や公共図書館、セントラルパーク、カフェ、教会、メイシーズ、海辺で偶然出会った人たち。ニューヨークという街は、誰に対しても公平である。生まれた場所、言葉、文化、習慣、目や肌の色が違い、NYに来た人々は雑多が故に、街は変化し続け、そしてすべてを受け入れる。ジョン・レノンがイマジンで歌う世界は、もしかしたらこの街のことだったのかもしれない。2023/09/08
donboo
21
人との出会いは一期一会。人は話してみないと知ることも分かり合えること出来ない。人生をちょっぴり楽しくするニューヨークを舞台にしたエッセイがここにありました。 見ず知らずの人に声を掛けることは簡単ではないとおもう。でも何かが起こるのを待って反応するのではなくて、何かが起きる様に自分から行動してみる。ちょっと勇気は要りますが孤独を感じて生き続けるよりは楽しいはず。心温まる話が満載でした。2015/10/04
kako
10
映画に出てくる様なシーンがたくさん、生活の中にあるのがニューヨークなのでしょう。シャイな日本人には気軽に他人声をかけるのはちょっと難しいのかもしれません。ニューヨークは、本当に魔法の街、行ってみたくなりました。岡田光世さんの本ニューヨークシリーズ他にも読んでみたいです。2015/06/01
Eriko M
7
シリーズ6作目。といってもエッセイなので、どこから読んでも大丈夫。岡田さんが触れあった、暖かいけれど、どこか孤独なニューヨークの人たち。私がニューヨークに行っても、きっと出来ない体験がたくさん。 ★★★★☆2018/10/09
Yuko
4
「『ニューヨークの魔法』シリーズ第6弾。地下鉄の不可解な体験、土曜日の朝のカフェ…。皆が自由に生きているのに心が触れ合う街、ニューヨークでの日々を綴る。胸に響く英語の言葉と映画のひとコマのような写真が満載。」 東日本大震災の時のエピソードが一番心に残った。言葉は通じなくとも、人の気持は通じるんだと、感動で心が打ち震えた15歳の夏が突然蘇りました。2015/09/08