内容説明
ノンキャリの元刑務看守が矯正局長に就任するのは法務省始まって以来のこと。しかも父親も刑務官だったという西田博氏は、親子2代の刑務所勤めだ。刑務所における自らの若かりし日々を振り返りつつ、現場で受刑者や死刑囚らと向き合う刑務官の苦闘ぶりと、そして全国300カ所の行刑施設の頂点に立つ矯正局長としていま刑務所をどのように変えようとしているのかを記す。
≪本書の内容≫
・北海道「囚人道路」
・謎につつまれた刑務所文化
・刑務所の俗語/隠語
・最後の殉職事故
・死刑執行という究極の職務
・新しい企画には面白い名前を!
・堀の中の中学校
・工夫を凝らす刑務所メシ
・「PFI刑務所を作ろう!」
・組織改編で「裏切り者」の私
・職員を救え!
・「矯正陸援隊」
・治安の最後の砦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasutaka Nishimoto
2
ノンキャリアで局長クラスまで上り詰めた、現場の刑務官も経験した著者ならではの裏話が満載。本当は、いい本で面白い本になったのだろうけれど、いかんせん著者の文章力が…。また、受刑者への上から目線の文章(「〇〇してやる」など)や、国会答弁そのままの文章が、邪魔をする。途中で投げ出そうと思った。2017/05/19
キンセンカ
2
極めて厳しい職務に、忠実かつ熱意を持って臨む筆者の熱い思いがじんわりと伝わる。2014/12/26
Kazyury
1
初犯の事情により矯正局に興味持ってます(笑) 本としては、現場の刑務官の視点もあり、大所高所な視点も(若干)ありでとても分かりやすい本だった。 筆者も本文中で何度も繰り返していたけど、官の業務ってもっと広報した方がいいと思うし、この本は(広報という意味で?)とても効果的な良書だと思うんだけど、読書メーターの登録数が残念な感じ。 タイトルをもっとキャッチーにした方が良かったのかね。2015/08/25
はそ
0
中々知ることのできない「刑務官」という仕事の実情を垣間見ることができた。過酷さが伝わってきて、私には絶対務まらない仕事だと感じた。年次休暇もほとんど取れないというのは改善されていって欲しいと思う。 読んでいて驚いたのは刑務所に対して様々な地域から熱心な誘致があるということだ。意外だったが、過疎化の進む地方において刑務官家族の転入は住民増加を期待できるという点で喜ばしいのは納得が行った。その他、受刑者が住民として数えられるので地方交付税交付金の算定基礎になるというのは目から鱗であった。2023/06/26
樽
0
刑務官・刑務所はこれまで世間からは全く未知のものでした。しかし、そんな状況を打破しようと出版されたのが本書です。刑務官の厳しい環境など行刑施設について内部の人の解説と目線を知ることの出来る一冊。2018/11/26
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