内容説明
彼らは、やがてこう呼ばれる――「災厄を討つ者(ディザスター・シューター)」と。 “災厄(さいやく)”――人を捕食する正体不明の化け物の登場により、人類の生活は一変した。 災厄と戦うために選ばれた子供達が通う「東京戦厄高校」の少年・成家廻人(なるけかいと)は、最強の災厄を討つ者〈ディザスター・シューター〉を目指していた。 だが、彼が手にした対災厄戦闘兵器「生体響刻武装(シンクロニシティ・アーム)」は、最弱でお荷物とさげすまされる「迅引(ソニック)」タイプだった。 エリート少女の月佳(げっか)、内気で泣き虫のアリス、二人の少女とチームを組むことになった廻人。 バランス最悪の落ちこぼれチーム“第72討伐班・トリニティ”は災厄を討つことができるのか!? 絆が導くトライアングル・学園バトルファンタジー、開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
28
「災厄」と戦う為に選ばれた者たちを育成する高校「東京戦厄高校」に入学した成家廻人が、月佳、アリスとチームを組んで「災厄」と戦う…な話。周囲からは落ちこぼれと見なされ、チームとしてのバランスも最悪な3人が失敗を乗り越えて成長していく姿は王道展開の熱さがあって良かったです。この安定感・安心感は流石三上さんと言った感じですね。チームプレイが光るバトルも素晴らしい。今後の展開も気になるし、次巻も期待してます。2015/04/28
よっち
24
「災厄」と戦うために選ばれた者達が通う「東京戦厄高校」に入学した成家廻人が、月佳・アリスの二人の少女と組んで「災厄」と戦う物語。お荷物能力なのに突っ走りがちな廻人、能力がありながら土壇場で動けない月佳、回復が上手くできないアリスの三人が、周囲に落ちこぼれチームと見られながらも、失敗や試行錯誤を繰り返しつつ奇跡的な組み合わせで力を発揮するチームに成長していくストーリーは、著者さんらしい読みやすさとテンポの良い展開で安心して読めそうです。ヒロイン二人との関係含めここからどう展開していくか今後に期待してます。 2015/04/25
晦夢
15
災厄と言われる化け物を倒すディザスター・シューターを目指す落ちこぼれチーム第72討伐班の戦いが始まる。最弱とされる迅引タイプの廻人、後方支援のはずの復慈のアリス、サポートする相手のいない調善の月佳バランスの悪いチームが、工夫して戦う姿は良かった。主人公が割りと幼く”少年”って感じで、真っ直ぐとしていて良かった。まあ暴走気味だったけど。アリスや月佳が悩みそして勝利するカタルシスは良かった。次巻も楽しみ。2015/04/29
まるぼろ
13
人類が未知の存在である「災厄」と呼ばれる異形に脅かされている世界で、その災厄と戦う為に養成機関であり実戦部隊でもある「東京災厄高校」にそれぞれ事情を抱えて入学する成家廻人達の物語。チームとして割り振られた廻人、月佳、アリスの3人がそれぞれ考え方から技量から未熟な状態からチームとして支えあい成長していく姿には好感を持てました。またこの3人のラブコメ面がどうなっていくのかも楽しみです。この3人を含めてチームが「黄金獅子」と「トリニティ」しか出てきてませんが、この先増えていくのかどうかも含めて次巻にも期待です。2015/05/10
nawade
12
★★☆☆☆ 災厄に対抗するための人材を育成する高校に入学した廻人に発現した能力は最弱の迅引だった。彼とチームを組む他の面々も問題を抱えており、そんなバランス最悪のチームが災厄に挑む。MMORPGの職業のように能力が発現し、それで戦闘が形成されるところが特徴。特に支援役でありつつも射撃能力が求められる調善の位置づけが独特の戦闘感を味わせてくれた。そんな設定自体は良いのだけどシリアスな展開の中で割り込むコメディ要素が浮いている。これまでの傾向から、どうも作者はシリアス、コメディ何れかに特化した方が良さそうだ。2015/04/25