角川文庫<br> ひとごと

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角川文庫
ひとごと

  • 著者名:森浩美【著者】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • KADOKAWA(2015/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041020401

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内容説明

幼い息子を虐待して殺した母親を逮捕──残酷な事件のニュースが、人々の心に起こした波紋。離婚、不妊、予定外の妊娠、親子の確執、嫁姑問題……悩める8組の家族の人生の転換期を、鮮やかな手法で描いた感動の短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

179
森さんの素晴らしい人情溢れるシリーズも遂に手持ちがなくなってしまいました…。タイトルにあるようにどこか'ひとごと'ではありながら、冷たく突き放すことなく、しっかりと支え、手をさしのばしてくれる物語に涙腺が緩んでしまいます。自分のかつてないメンタルの下降線を励まし、支えてくれた森さんの作品群に改めて感謝しています。通常の'元気'なトキに読んでももちろん感動はしたでしょうが、こんなにもココロに響き、染み渡ってくれたかは疑問です。号泣するだけが感動の全てではなく、しんみりとなるのも感動の表し方の一つですよね。2017/02/05

紫綺

118
単行本にて読了。どんな些細なことからも、災難は降り掛かる。ひとごとではないのだ。2016/08/18

さおり

86
はじめましての森さん。でもこの名前には見覚えあり!と思ったら、SMAPの歌の作詞をたくさんしてる方でした。連作というほどでもなく微妙に繋がっている短編たち。全体的に、もう少し深く描いて欲しかったとも思うが、でも泣いたから。テーマと言うか、どうしても泣いてしまう要素を含んでいるので仕方ない。裏に「号泣小説」と書くのはやめたほうがいいんじゃないかと思う。号泣した私が言うのもなんですが。2015/11/02

パフちゃん@かのん変更

71
初読みの作家さん。親子の絆や家族を取り巻く人間関係の出来事にまつわる8つの短編。誰にでも起こりそうな問題。子どもを虐待して殺してしまった母親のニュースは他人事だけれど、他人事じゃなかったかもしれない。どれも最後には救いの光がさし、ほろっとさせられる。2016/03/29

papako

69
初めての作家さんなので、どんな結末になるのか?すごく不安な読書でした。母親が子供を虐待死させた事件のニュースが共通していて、家族の在り方や関係を扱った短編集。子供を亡くした『桜ひらひら』老人ホームに入るため飼っていたトイプーを捨てた『捨てる理由』義母と対話する勇気を父にもらう『晴れ、ところにより雨』が好きでした。『仮面パパ』ちょっと飲み込めない。『親子ごっこ』幸せな結末を願います。『接ぎ木ふたたび』ちょっと不安。この一冊だけだとどんな作家さんなのかわからないけど、他を読みたいかと言われるとわからないな。2022/04/01

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