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内容説明
会社の中には「お役所仕事」がたくさんある。工場などの直接部門が、一円一銭のコスト削減を毎日続けている一方で、間接部門のデスクワークはあまりに非効率で、改善のスピードも遅い。ムダな会議や書類作業の多さ、部門の連携の悪さ、経営資源の浪費……。トヨタ式はそんなホワイトカラーの悪弊をどう変えるのか? ムリ、ムラ、ムダが現場以上に多い間接部門の「改善」方法を、会社の全体最適の観点から、具体例をあげて示す。「知識の人」から「実行の人」へ。意識が変われば仕事のやり方は格段に変わる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テイネハイランド
9
図書館本。昨今明らかになりつつある日本国内の産業弱体化とは無縁の、トヨタ・グループの強さの理由である「トヨタ式教育」について、間接部門の競争力向上策も含めて述べた一冊。この本で書かれているさまざまな格言は、ある意味仕事のイロハであると思われますが、それが実行されていない職場環境が、あまりにも多いのではないでしょうか?こうしたトヨタメソッドを教育の現場から水平展開して、日本人のDNAとしていくことが、日本の国際競争力向上や格差是正につながるのではないかと真剣に思いました。大野耐一氏の本も読んでみたい。2015/07/20
Humbaba
9
仕事をするときには,それを使う人間の姿を想像する必要がある.各個人が最適であろう行動をしたとしても,それはあくまでも部分最適に過ぎず,全体最適からはかけ離れたものとなることが多い.そのため,実際に現場を見ながらかいぜんを行うことが非常に重要になってくる.2010/11/10
しんぺい
7
スタップのための十箇条 1.この仕事はなんのため。2.お客様は誰か。3.原価意識を持て。4.知恵をつけろ。5.現場に関心を持て。6.仕事の見える化、標準化を進める。7.絶えざるベンチマークを。8.問題を先送りにするな。9.一人で悩むな、百人で悩め。10.自分を凌駕する部下を育てる。2018/03/01
Humbaba
6
本当に大切な情報は,書類の上には表示されていない.本当の答えはあくまでも現場にこそある.机の上でいくら考えたことであっても,実際にその通りに動くという保証は全くない.計算が不要とは言わないが,それよりも現場を見て問題を発見することのほうがより重要である.2011/10/20
GELC
5
間接部門に属する自分としても、耳の痛い諫言ばかり。もっと現場主義、効率化を進めないと、読むとモチベーションが上がる、というか、危機感が募る。ただ、まあ、やっぱり自分(トヨタ)が一番というスタンスが常に感じられるところはどの本でも一緒だな。2014/01/11