内容説明
オルヴィエトの命により、各国の拠点破壊と神巫襲撃を続けるユールローグ一派。それに合わせるかのように、ディーはかねてより自分を苦しめる悪夢の真実に気づき始める。予断を許さない状況の中、ディー、ヴァレリアを含めたアーマッド首脳陣を招集した国王とシャキーラは、ついに神聖同盟とレドゥントラの、本当の歴史について語り出す。一方、虚無に囚われ圧倒的な力で殺戮を続けるルキウスにも変化が訪れ――。真実、歴史、そして宿命が翻弄する第12巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
40
神聖同盟とレドゥントラの真実、そしてディーの過去とリヒテルナッハ家の真相が明かされる…な話。次が最終巻なだけあって、この巻で明かされる真実の数々はどれも衝撃的なものばかりでした。特にディーにとってはツラいものばかりでしたが、そんな中でもヴァレリアの存在や母親の本当の姿が彼の救いになって良かったです。修羅場を経験する事でディヤウスとして覚醒したルキウスとヴァレリアの危機によってディヤウスとして覚醒したディー。最終巻は二人がぶつかり合う事になりそうだし色々と楽しみですね。2015/04/29
よっち
35
オルヴィエトの命により神聖同盟各国の拠点破壊と神巫襲撃が続く状況で、国王とシャキーラによって明かされる神聖同盟とレドゥントラの本当の歴史、そしてリヒテルナッハ家の真相。ディーとヴァレリアの関係も安定して良かったなーと思いましたが、それを確認できたからこそ叔母や母のこと含め終盤に向けて次々と真実が明らかになる怒涛の展開にも、ディーは何が大切なのか迷わなかったですね。大人世代同士も決着付けることになりそうですし、このまま行くとディーは覚醒したルキウスと最終対決かな。次巻最終巻ということで楽しみに待っています。2015/04/29
しぇん
22
最終巻手前という事で物語はいよいよ佳境に。明かされる歴史の真実とリヒテルナッハ一族の目的。最終決戦に向けて覚醒していくディーとルキウスと見所満載でした。主人公コンビも一巻から考えるとこんなカップルになるなんて想像出来なかったから面白いです。最終巻も当然楽しみです。2016/11/13
ナカショー
22
完結に向けて今まで隠されてた伏線が明かされていって最高に盛り上がった!ヴァレリアとディーはもういけるとこまでいっちゃってもいいと思う。もう互いに切っても切れない関係で見ててニヤニヤが止まりませんでしたw最終巻も楽しみです。2015/10/31
シュエパイ
12
二人が互いに、それぞれの手を汚させたくないと、自分が泥をかぶる覚悟をしていて。誰かのためではなくて、ただ、自分にとっての大切な人に、底意いてほしいと。哀しみと、それ以上に幸せになってほしいと改めて思う巻なのでした。あぁ、それとラムピトーも、ちょっとは幸せになれるといいなぁ…。2015/05/30