内容説明
フィリップ・マーロウに憧れ、ハードボイルドに生きいくことに決めた「私」こと最上俊平。だが、持ちこまれるのはなぜかペットの捜索依頼ばかり。そろそろ変わらなければならないと一念発起。手始めに秘書を雇うことにしたが、やって来たのはとんでもないナイスバディ(?)な女で……。60刷を越えるベストセラー、待望の新装版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なこ
117
笑いのあるミステリーが読みたいと思っている時にオススメされ、読んでみた。とても面白かった!大笑いするというより、クスッと笑えてしまう場面が多く、ミステリーなので切迫感もあり、そして涙してしまう場面もあり…。色んな感情が味わえて大満足(*^^*) ゆで卵見る度に思い出しそう♪2016/11/27
セウテス
88
中学生の時、レイモンド・チャンドラー氏の作品を読み、自分はフィリップ・マーロウの様な探偵になる為に生まれてきたと信じる探偵の物語。だがこの探偵、肝心の仕事の依頼はペットの捜索ばかり。ハードボイルドを踏まえてはいるが、軽い流れの話運びでありコミカルで読みやすい。物語はペット捜索から犬に噛まれた死体を発見、事件に巻き込まれていく。秘書として雇った、80のお婆さんとの会話がとんでもなく笑える。ハードボイルド好きならニヤリとする事間違いなしだが、ミステリとしても確り仕上がっている。最後の落ちは見事、ホロリとくる。2018/11/25
shizuka
75
自分で思っている以上にけっこうドジ、でも職業への矜持は人一倍の探偵。仕事の99%は逃げだしたペットの確保。それでもハードボイルドな雰囲気は崩さず、どんな時でもイメージだけは完璧。そこへ一人の女性が秘書としてやってくる。片桐綾。80歳そこそこ?まだまだ現役。ある老人が「犬に殺されたのでは?」というところから大奮闘劇が始まるのだけれど、事件より探偵と綾の掛け合いが絶妙で読むことを中断できない。無事事件は解決、そしてクライマックス。まさかこんな軽めの小説で涙流すことになろうとは。荻原さんに心弄ばれる、冬の一日。2016/12/17
はつばあば
56
読み始めは・・なんてダサイ探偵!しかもペット探しばかり。秘書を雇ったつもりが・・とんでもない美声とナイスボディの持ち主。ハードボイルド系と期待していたのにオチャラケ系の作者は誰や(-_-メ)。あ~やっぱり浩さんね^_^;仕方ない最後まで読了しますか・・・なんて諦めムードで。なんのなんの!やっぱり浩さんです(#^.^#)。綾さんとの流れがいい。人の言葉を話せない動物を飼う時は心して愛情を注がないと、窮鼠猫を噛むということになりかねない。そりゃ人に依るしっぺ返しもありますわな。続編が待ってくれていますので次に2015/11/06
たち
48
読み始め、綾さんが出てきたあたりで、『これは大笑いして読み終わる小説なのだな。』と、思っていたら、とんでもなかった。笑いもあり、サスペンスもあり、ほろ苦さも味わえ、そしてラストは大いに泣けました。最後の探偵は本当にマーロウだったよ。面白かった。2019/01/09
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