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内容説明
選手の総年俸が最下位レベルの貧乏・弱小チームを、メジャー屈指の常勝軍団に生まれ変わらせた男! 映画『マネーボール』のモデルとなったメジャー球団GMの「革命を起こす仕事術」オークランド・アスレチックスのGM(ゼネラル・マネージャー)に就任したビリー・ビーンは、メジャーリーグの常識を覆す手法で球団を改革。資金不足で成績不振を続けていた同球団を常勝軍団に生まれ変わらせ、その軌跡を描いたノンフィクション『マネー・ボール』はブラッド・ピット主演で映画化もされた。ヒト・モノ・カネで劣る弱者が強者に勝つためには、ビーンのように自らイノベーションを起こすしかない。ではどうやって? そのヒント満載の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
24
経験は大事だが、経験に伴う山勘やら甘ったるい感情やらはいらない(52頁)。投手の責任:奪三振、与四球、被本塁打(69頁)。 ビーンのトレードの原則:①改善は常にプラス、②必要に迫られたら手遅れ、③選手の価値を正確に 把握、④自分たちが本当に必要なものを探せ、⑤メディアは勝手に騒ぎ立てる(154頁~)。 ビーンが信じるのはそこにある数字(188頁)。お金を得ることよりも世界の変革を願う人間が、 本当に世界を変革できる。お金に人生を左右されたくない生き方は弱者に不可欠な誇りを示す(205 頁)。 2015/06/03
糜竺(びじく)
22
予想以上に面白かった。これまでの野球の固定概念、先入観を打ち破り、サイバーメトリクスというやり方でチームを強くしたビーンは大したものだと思った。目から鱗が落ちる内容もあり良かった。2021/03/16
Taizo
5
映画「マネーボール」でも有名なビリービーンがいかにして球団再生をしたかその言葉を引用しつつ、ビジネスへの応用を考察した本。 僕自身このエピソードはとても好きで、セイバーメトリクスには非常に関心を持っている。今まで勘違いしていたけど、ビーンのすごいところは統計学を用いたことではない。それを現場に落とし込んだことだ。この本を読むとその手腕がよくわかる。 ただ単に「出塁率が大事」ということは誰でもできる。ビーンがすごいのはそれを現場に徹底し、トレードする手腕も持ち合わせていたことなのだと思った。2019/09/22
Gamemaker_K
5
『マネーボール』を丹念に読んだので、それで事足りる、かな。知恵が足りない、というのは簡単なもので。2015/08/21
夜郎自大
4
マネーボールの記憶を辿りつつ読む。「プライドは持ち続けるか、捨て去るか」「データを提示することで主観で凝り固まった思考をほぐす」「相手を否定するのではなく、より魅力的な案を提示する」と言う所は、読むまで認識にはなかった。自分の読解力の無さを感じた。マネーボール読後の見解を擦り合わせるのには丁度良いかもしれないが、この著者は全く取材せず、外部の記事だけ集めて面白そうなところを少し掘っただけ。至って表層的な見解を読むに発想の貧困さを感じるが、だからこそビリービーンの勝利だけへの拘りぶりが際立って印象に残る。2019/04/29