文春文庫<br> アジアにこぼれた涙

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文春文庫
アジアにこぼれた涙

  • 著者名:石井光太
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 文藝春秋(2015/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167903459

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内容説明

アジアの底辺で生きる人びとを描き出す

アフガントラックの絵師の父子、ジャカルタのゲイ娼婦、武器商人に息子をさらわれたイラク人……どん底の生が胸を打つ10の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akinbo511

9
数年前の単行本の文庫化なので、世界情勢が変わってしまっている部分もあるけれど、石井さんらしい、途上国の難民やスラムに住む人たちの個人に寄り添ったレポートで、自分も頑張らなくちゃ!と思わせてくれる。 2015/05/31

yamakujira

5
戦禍を逃れてアフガンからパキスタンに移った父子は郷愁の差から仲違いし、スーダンから病める妹を連れてマレーシアに逃げた兄は密売人となり、ジャカルタでは日本人に捨てられたオカマが老いていく。各国で著者が実際に触れた人びとを活写する10編は、各地の底辺に近い生活なのだろう。同情や憐憫も皆無ではないし、したたかさとかたくましさを伝えなくもないけれど、全体的にたんたんとした描写に答えを得られない著者の若さを感じて好ましい。なにより日本人として恥ずかしい部分が多いのはやるせない。 (★★★☆☆)2022/10/25

はち

4
アジアは発展している、なんて言われるが一皮めくるとこうなのだろう。一番印象に残ったのはアフガニスタンに戻れない親子の隔絶。いずれ日本でも同じことが起こるのだ。2015/05/17

もちお

2
同じ時代を生きる者として、ここにある現実のあまりの過酷さ、救いのなさに絶望を覚えた。救いは最後のスリランカの孤児院の話。戦争、紛争がなくならない世界。搾取される人々。日本人が加害者になっていたタイの話には信じられない思い。世界は残酷で、他人に残酷な人が多くて、なぜこんなことにと思う。この本が発行されたのは2011年。そこから14年経った今も、世界はあまり変わっていないが、ここに登場した人はどうなっているのだろう。日本に生まれ、今のところ事件にも事故にも巻き込まれていないことがどれだけ幸運なのか。2025/08/17

いー

2
アジアが好きでこの10数年旅して来たので、この本を読んで色々考えさせられる、また思い出されることが良くも悪くもありました。しかし最後までタイトルが好きになれなかった‥2016/03/11

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